![マガジンのカバー画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59264426/0054a1c9e6034b83859544121d70a300.png?width=800)
新マスク文庫の「拝啓」七田苗子×ジユンペイ
こちらの小説へのお返事となる、「君」からの400字のお手紙。
採用作品は「拝啓」の裏に印刷します。
- 運営しているクリエイター
#企画参加
耳を澄ませて・・・「投稿作品」
(雲の上のわたしから、木の下のあなたへ)
あら コーヒーの香り・・・
あなたの入れてくれたコーヒー
わたしがカットするとき
あなたの髪に残っていた香・・・
ちょっぴり長めで優しいカール
切りすぎないでね
サラサラと葉の揺れる音・・・
お気に入りの曲も聞こえる
やさしい音・・・
幹のなかを通って来たからかしら
こちらはね
朝日がのぼるとき
夕日がおちるとき
空一面が絵にな
拝啓 ~あなたへのお返事~
ー 私は今、微笑んでいます。
何故なら、あなたのくれた言葉があまりにもあなたらしいから。
いつも聴こえているよ。
あなたと一緒に聴いていたあの曲。
透き通るような心地よい風に吹かれて踊る、枝や葉の揺れる音。
そして、少し寂しげなあなたの囁き。
あなたの淹れてくれた珈琲。香りだけは毎朝いただいてますよ。あなたが大きなため息を漏らしながら、その珈琲を啜っているのも知ってます。
あなたの前