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昭和36年の予算別献立と子供を丈夫にする食事


生肉の表紙が印象的な本誌は1961年主婦の友11月号の付録です。予算別献立や子供の食事についてが主な内容です。

◆予算別献立

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一日の献立やおもてなし献立を栄養バランスを重視しつつ予算別に紹介しています。30円違うと雰囲気も変わりますね〜〜
どうしても120円献立は炭水化物で頑張ってる感じがします。120円ということは今だと500円弱くらいですね。

普段は節約料理でも、誕生日や月給日(ペイデー)には少々奮発!ブッフェスタイルのパーティー料理も華やかですね。一人前200円!

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豪華というか豪快!!
料理自体はそんなに難しいものではありませんが・・・
盛りつけですよ、盛りつけ、パーティー感あっていいですね
オードブルの真ん中はクレソンまたはパセリの小枝、ミックスドブロシェットの土台はかぼちゃキャベツだそうです。

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◆子供を丈夫にする食事

野菜ぎらい、魚ぎらい、肉ぎらい、食の細い子供・・・・・・ママは困ってしまいます。そこでママが千変万化?の腕前を発揮して、よろこんで食べてくれるものに仕立てちゃうのです。食器や盛りつけにも気をつけて、食べやすく、栄養のバランスのとれたお料理で健康な子供に。

ゆき子ちゃんの7歳の誕生日パーティ

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献立は一人前200円前後で

○まぐろ入りクリームスープ 
○ランチ レバー入りトマトライス
     かにコロッケ
     サラダ
     ほうれん草のフルーツカップ
○オレンジゼリー
○マロンシルバー

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まぐろ入りクリームスープ、名前だけではスルーしそうになりましたが作り方をみてびっくり。
ホワイトソースでクリームスープを作り、中にマグロ缶と炒めた玉ねぎ、中華そばが入ります。トッピングにゆで銀杏、揚げた中華そば、みかん、刻みパセリ・・・
栄養素を欲張ったような料理です。

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マロンシルバー
バターのたっぷり入ったケーキに、真白なアイシング(衣)をかけ、栗を飾った季節のケーキ。中央にガラスのコップを入れ、花を盛りました。
とのことです。なかなかインパクトのある作品。。
ケーキ自体はシンプルなレシピです。盛り方でチョコレートのけずったのと栗を交互に飾る。そうね、栗のケーキでしたよね、花がメインで栗が目に入らない・・・けど溢れんばかりのおもてなし精神は伝わります。

お祝い料理でもまぐろやレバーを子供が食べやすい料理にしたり、バターで炒めたほうれん草を黄桃に詰めたりとやはり栄養面に力が入ってますね。

◆漬物

昭和レシピ本を読んでいると頻繁に登場するのが漬け物です。
本誌でも45の漬物レシピが紹介されています。               中でも気になったものを2つご紹介!

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じゃが芋とりんごの黄金漬
材料 じゃが芋 5個
   りんご  2個
   カレー粉 大さじ2杯
   甘酢   カップ1杯
   塩
漬け方
①じゃが芋は皮をむき、薄く短冊に切って大さじ一杯の塩をまぶした  あと、熱湯をかけておく。りんごは皮つきのまま、薄くいちょう切。
②じゃが芋とりんごをまぜ、塩小さじ一杯とカレー粉をふりこんでまぜ合わせる。
③上から甘酢をかけ、一晩軽い圧しをしておく。

黄金はカレー粉のことみたいです。
じゃが芋はしっかり加熱せず、熱湯をかけただけ・・・大丈夫かなーー
とはいえ、これがじゃが芋かと思うほど、というくらいですから
美味しいに違いない!


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大根のかぼちゃ漬け
材料 大根   15本
   かぼちゃ 1個(3kg)
   塩    450g
   糠    4l
漬け方
①大根は三日くらい陰干しにして二つ割。
②かぼちゃは煮てつぶし、塩、糠と練り合わせる。
③桶に大根を平に並べ、一段ごとに②をしきながら重ねてゆき、重い圧しをする。水が上がったら重石は半分に減らす。
十月ごろ漬けると、お正月前後にはおいしくいただける。
★大根のほかに かぶを漬けてもおいしい。
★塩の代わりに かぼちゃと同量の味噌を使って、酒かショウチュウで練り合わせるのもよい。

かぼちゃを漬け床に使ったレシピです。ほんのり甘い漬物になりそうな予感・・・!
漬け床にしちゃうほどかぼちゃがたくさん収穫できたのでしょうか。

予算別献立や子供のための料理、保存食など主婦を手助けする本誌はまさに主婦の友ですね。

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