間違いないと思います。寺のオール☆スター、世界遺産・東寺。
私がよく行く関西のお寺、それぞれに色々な趣きがありますが、中でも京都の東寺は、建物、仏像、境内の美しさ、御朱印と、どれを取っても良い。さながら、プロ野球の
オールスターチーム
のようです。観光客が多いのもわかります。
境内はそろそろ、紅葉の気配。↓
さて、オールスターなので野球にちなんで、3番、4番、5番のクリンナップに例えてご紹介しますと…
まずは3番バッター、日本に数ある五重塔の中でも、一際目立つ東寺の塔。こちらです。ドーン💥 ↓
先日訪ねた法隆寺の五重塔より随分大きく感じたので調べてみると、東寺の塔は55mもあって、近世以前に建てられたものでは、なんと
日本一の高さ
でした! 知らなかった…さらに、
12月8日までは、初層(1階)内部の特別公開中!
…ちなみに法隆寺は高さ32.45m↓とのこと。
ただ、2つの塔が建てられた時期には、
千年近い差が
あります。法隆寺には違う意味での凄みがありますよ。
もちろん、他の建物群も素晴らしいです。こちら、国宝・金堂。↓
金堂から五重塔を臨む。↓
そして4番は!
仏像の世界から、ご存じ、
国宝・帝釈天像。
その前に、ここの仏像群とその配置方法は仏像好きにとってはこたえられない良さがありますので、そちらを先にご紹介。
講堂↓には、
弘法大師・空海が、密教の世界を模式的に図にあらわした曼荼羅を立体化した、その名も"立体曼荼羅"があります。つまり、曼荼羅に描かれている仏様たちを、
3次元化してこの世に登場
させたわけですね。
東寺の講堂や金堂は、参拝者自らが、
ギーッと
扉を手で押して入ります。珍しいでしょ?
外は明るくても、中はかなり暗い。
扉を自分で開けるという行為と、明るさが急に暗くなるのとで、中に入ると、
世界が変わった感じがします。
これは一種、エンターテインメントです。
そして暗さに目が慣れると…ドーン💥
(東寺HPより)
(TOPPANのHPより)
↑こんな感じで仏像がズラーッと配置されているんですよ!
ハッとしますね。これが見えた瞬間。
そしてこの周りをグルーッと回れます。
何周もしちゃいますよ。
空海が時の嵯峨天皇から東寺を賜わったのが西暦823年といいますから、曼荼羅の2次元の世界を3次元化してビジュアル化するこの試みは、
当時の(東寺の?なんちゃって)人々の度肝を抜く
ものだったでしよう。
仏教のテーマパークのような。
ね。
そしてこの立体曼荼羅の中でも一際輝いているのが、
国宝・帝釈天。
(サピエンストゥデイHPより)
(平成極楽本舗・歩き遍路の旅ブログより)
なんとゾウに乗っておられます。そもそも他の帝釈天とはかなり雰囲気がちがう。雰囲気というのは、顔が違うとかではなく、設定という意味で。例えば同じ京都の三十三間堂のはこうです。↓
もちろんこちらも素晴らしいのですが、ここまで設定が違うのは、東寺の帝釈天には、
空海が唐で学んだ密教の知識が反映されているから。
という説も。奥が深いなぁ。
最後にめちゃくちゃ端正なお顔を、パンフレットから載せておきます。↓
そして…
買っちゃいました。帝釈天フィギュア。
東寺の入場券売り場の売店でいくつかの種類のフィギュアが売っていたのですが、こちら海洋堂製のものが圧倒的に再現度が高かったです(買える値段のものの中では)。
とにかく仏像のフィギュアってのは、
顔の再現性にかかっている
と思います。小さな人形に本物の顔を再現するのは至難の業だと思いますが、顔が似ていないと全く、欲しいと思えませんからね。
ここはホント、物作りにかける信念みたいなのが問われると思います。
長くなりましたが最後に、5番バッター!
金堂の薬師如来、日光、月光菩薩像!
(東寺HPより)
私は仏像の中でも、名前に「天」とか「将」がつく、武具を身に纏う仏様が好きなのですが(端的にカッコイイので)、こちらの三尊は例外。
本当に、品があります。
しかも、写真だけはわかりにくいですが、かなり大きい。迫力もある。なのに、品がある。しかし一番は、
何よりこの金堂内の雰囲気が好き
なのです。品のある三尊と、ほの暗い空間、済んだ空気感。
そして…上の写真では小さくて見えにくいですが、真ん中の薬師如来のお膝元ではしっかり十二神将が守護の任に就いています。↓
最後に、お約束の御朱印を。
カッコイー!
字の形と、字と字のバランスがスバラシイ!
弘法大師・空海は、
身は高野(こうや) 心は東寺に おさめをく
とおっしゃって、最後は高野山に入られました。高野山の仏像も凄く良いらしいんだよなー。行きたいなー…
それから、ここ東寺は紅葉も見どころ。11月下旬からが見頃のようですから、行くなら今かも。↓
(そうだ、京都行こうブログより)2014.11.27撮影
それでは、またー!
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