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就職日記②

こんにちは、書籍1部の吉井です!最近ますます日差しが強くなったように感じますが、そんな夏の暑さにも負けず、前回に引き続き就活体験記をお送りします。

就活日記①:イースト・プレスに申し込むまで
就活日記②:書類審査・一次面接について ←今回はココ!
就活日記③:最終面接・入社してから


イースト・プレスとの出会い

出版業界の新卒採用選考に自信を砕かれ、とことん落ち込み、それでも出版業界を諦めきれず、またゼロからの就活を始めた2020年の夏――。

再出発するにあたって、まず行ったのは自分の本棚にある本の整理でした。

「何故そんなことを?」と頭にクエスチョンマークが浮かんだ方もいると思います。実は就活中「本づくりがしたい!」という気持ちばかりが先行し、恥ずかしながら、あまり触れたことのないジャンルの出版社にも応募してことごとく落ちていたため、自分が今まで読んできた本の系統を改めて認知することが目的の1つ。そして、本棚を整理する過程で「作品に触れたことはあるが、新卒採用を行っていない出版社」をリストアップするのがもう1つの目的でした。(ちなみにその時、本棚にあったイースト・プレスの本はコチラ。趣向が偏っていますね…↓↓)

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華鬼』シリーズ(著:梨沙)/『美術学生イトウの青春』シリーズ(著:イトウハジメ)/『さめない街の喫茶店』(著:はしゃ)etc…


イースト・プレスは絵本・新書・単行本・コミックなどなど幅広く手掛ける総合出版会社。そんな様々なジャンルを扱っている点や、本棚にあった本以外にも見たり読んだりして印象に残っている本が多くあった点から、真っ先にリストアップしたのを覚えています。

そしてリストアップした中から、自分が本づくりできそうなジャンルの本を刊行している出版社を吟味し、早速ホームページ等から採用情報を調べていきました。

しかし、そこにあったのは“編集経験者のみ”採用募集の情報の数々。リストアップした出版社の中の約9割ぐらいがそうだったと思います。

そんな中イースト・プレスの採用情報を見てみると、そこには「採用に関するお問い合わせは、希望職種を記載の上、お問い合わせフォームよりお問合せください。」というシンプルな文のみ。果たしてこれは申し込んでもよいものなのか…と一瞬不安がよぎりましたが、何でも取り合えず挑戦してみよう精神だった私は、問い合わせを行いました。


書類選考~企画書との闘い~

もしかしたら、新卒というだけで門前払いされてしまうかもしれない…と緊張しながら問い合わせをした翌日、採用担当の方からこのような要点のお返事をいただきました。
―――――――――――――――――
・新卒向けの採用選考は行っておらず、随時採用選考を行っていること。
・編集職希望の場合は、単行本企画や制作等の適性を判断していること。
・選考希望の場合は、「採用選考シート」と「出版企画書」(ジャンル・形式問わず) 3本を1週間以内に提出すること。―――――――――――――――――
とりあえず採用選考は受けられそうだと、メールが届いた瞬間とてもホッとしたのを覚えています。(ちなみに問い合わせをした中で新卒でも門前払いをされなかったのは、イースト・プレスを含め2社のみでした…。)

しかし、安心したのも束の間、選考課題の提出が1週間以内とのことで、以前の就活中は企業分析も含め2週間ぐらいかけて書類準備を行っていたため、急いで作業に取り掛かりました。

まず、「採用選考シート」。こちらはいくつかの設問が書かれており、それに回答していくESのような形式のシートで、ES地獄(※前回の就活日記①参照)で鍛えられていたおかげか、特に詰まることなくスムーズに作業が進められたと思います。(就活中の着飾った文章で選考に落ちてしまった反省を活かして、正直な思いと客観的視点を持って書くことを意識し、文字数の指定がなかったため熱量を込めて書きました…!)


…が、問題は次の「企画書」でした。

今まで面接の中で「どのような本を作りたいか」「どんな作家さんと仕事をしたいか」「この作家さんにはどんな本を書かせるのがよいか」といった質問を聞かれることはあったのですが、本に限らず“企画書”自体を実際に書いたことがなかったため、右も左も分からず、どうしたものかと頭を悩ませていたのを覚えています。
ひとまず企画書の形式を最初に検索し、自分なりに内容・著者・判型・ターゲット・類書など企画書に必要であろう項目を考え、うんうん唸りながら手探りで作業を進めていきました。

こうして1週間ぎりぎりまで考え、何とか企画書との闘いを終えた私は、我が子を送り出す気持ちで課題書類を提出しました。


島根で一次面接

課題書類の提出から10日後。――書類選考合格のメールが届いた私がどこにいたかというと、森鴎外が幼少期を過ごした場所として知られている島根県の津和野にいました。

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「なぜ津和野に?」と、またまたクエスチョンマークが頭に浮かんだ方もいると思います。県外留学で島根の高校に通う妹に会う目的もあったのですが、新しく就活を再スタートするにあたって心をリフレッシュしよう!というのが第一目的でした。

そして、お世話になっていた旅館の女将さんに応援されつつ、オンラインでの一次面接を迎えます。

面接をしてくださったのは、にこやかな笑顔が印象的な編集統括の方と若干強面な書籍1部部長のお二方。山奥の旅館だったため少しweb回線の乱れがあったものの、島根のリフレッシュ効果もあってか、終始穏やかに面接が進んでいきました。

面接内容については、社会人未経験の学生ということで、経験・スキルに関してではなく、自身の経験やコンテンツに対する物の見方、仕事に対する関心や思いを中心とした質問が多かった気がします。今までの面接の反省を活かし、あくまで等身大で、“思い”を先行させすぎず客観的な視点も踏まえて答えることを、一次面接では意識してました。

また、作成に苦戦した企画書まわりの質問では、素人ではあるもののどうしてこの企画を考えたかの企画意図をしっかり伝えつつ、趣味で自分が読んだり見たりした本や映画、音楽、舞台などのコンテンツの「感想&分析ノート」(下の画像)を作成している旨を、実物を画面越しに見せてアピールしました…!(書籍1部部長に面接の印象を入社後聞いたところ、ノートが特に印象的だったそうです。)

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こうして無事に一次面接を終え、いよいよ最終面接を迎えるのですが、そちらは次回の就活日記③でお送りいたします。2回目の就活体験記、お付き合いいただきありがとうございました!

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