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就活日記①

こんにちは!今年の春から新卒入社しました、書籍1部所属の吉井です。

今回から、3回にわたりイースト・プレスに入社するまでの就活体験記を連載させていただきます。入社してから常に新しいことの連続で、とても充実した毎日を過ごしているため、大学時期の記憶が若干薄れつつありますが…お付き合いいただけると嬉しいです。

就活日記①:イースト・プレスに申し込むまで ←今回はココ!
就活日記②:書類審査・一次面接について
就活日記③:最終面接・入社してから



出版業界を目指した理由

まず、この就活体験記を書く上で、そもそもなぜ出版業界を志望したのかについて、最初に軽く触れていこうと思います。

出版業界を目指す人が、就職活動をする中で必ずといってもいいほど聞かれる質問のひとつが「斜陽業界である出版業界をなぜ志望するのか」なのではないかと思います。そのうえ、「本が好き」という理由は当たり前すぎて、目指す理由足りえないというオマケつき。実際イースト・プレスの書類選考でも聞かれました。

幼稚園や小学校の頃から学校・公民館の図書室に引きこもるほど本が好きで、その頃から既に漠然と編集職への憧れを持っていた私は、いざ就活が始まり、この「本が好き」が業界を志望する理由足りえないと知ったとき、自分の根本を揺るがされたように感じたのを覚えています。結局それから就活の後半ぐらいまで自分の納得する理由が見つけられず、悩み続けてました。

そして就活が終わり、イースト・プレスに入社した現在、「なぜ出版業界を目指したか」と聞かれれば私はこう答えます、「本というものが心底大好きだから」と。

「結局、“本が好き”が理由じゃん!!」と突っ込まれた方もいると思います。そうです、結局「本が好き」が理由なんです。もちろん、イースト・プレスの書類審査のときなどは、「本が好き」な上で自分はどうしたいか、客観的な視点からの理由等も加えてましたが、自分が出版業界を目指す1番の土台となっているのが「本が好き」という気持ちでした。

就活当初、「本が好き」が理由にならないと知った私は、もっともらしい・格好つけたような理由を作って面接で答えていました。しかし、本心からではない理由は自分でもどこか嘘のように感じてしまい、「情熱が感じられない」と面接官に指摘されてしまったこともあります。

周りが言っているから自分もそうするべき、という“他人軸”に合わせるのではなく、自分でしっかり納得できる“自分軸”を持つことが大切だと、就活を経て私は思ってます。



大学での就職活動

さて出版業界を目指した理由の話はここまでにして、次に実際どのような流れで就職活動を行っていたかについて話していきます。

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上の図は、大学4年間の就職活動をざっとまとめたものです。業界によってはもっと動き出しが早かったり、人によっては2年生の夏のインターンで内定が決まったりする場合もあるため、あくまで自分の場合になります。

大学に入学したときから、「出版業界に行きたい・本作りがしたい!!」という確固たる思いがあったため、自分で言うのも何ですが、だいぶ早い段階から就職活動や準備を始めてました。

1年次からPROGテスト、通称「社会人基礎力測定」を受けてみたり、就活講座で自己分析が大切だ!と言われたことを受けて、かの有名な『メモの魔力』(著:前田裕二)の最終ページに載っている自己分析1000問をやってみたり…。

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2年次には、上の画像のような企業分析フォーマットを使って、ありとあらゆる出版社や関係する業界の分析を行ったり、クリ博が主催するマスコミ業界に特化した合同説明会や出版に関連する業界のインターンに参加したり。

…などなど就職活動の準備を進め、自分なりに万全を期した状態で本格的な就職活動が始動する大学3年の冬を迎えました。



いよいよ就職活動開始!しかし現実は甘くなかった…。

突然ですが問題です!
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 4375⇒23

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この数字は、なんの数字かわかりますか?

正解は、某大手出版社の志望者数と最終的な合格者数です。(※出版社の採用特設サイト参照)この数字だけでもわかるように出版社の倍率の高さは言わずと知れたところで、実際に就活支援室の先生方にも個人面談で「出版業界だけに絞って就活するのはやめた方が良い」と止められました。

しかし、「絶対本づくりをしたい!!」という強い思いと「自分なりにしっかり準備したからきっと大丈夫」という漠然とした自信があった私はその制止を振り切り、出版業界に絞って就活を進めていきます。…ですがその自信はタイトル通り、のちのち砕かれることになります。

出版業界に絞り、就活を始めた私にまず降りかかったのが「ES地獄」でした。ESというのはエントリーシートの略称で、書類選考のため最初に提出する応募書類です。

そして特に出版社のESは枚数が多い&独特な設問であることが多く、印象に残っているものだと4枚目が白紙で「自由に将来のビジョン・未来像を表現してください」なんて言うものもありました。(記憶がおぼろげですが、自分は海賊の宝の地図風に書いた気がします。)

また、4年次の2月・3月は特にESの締切が集中し、一番多かった月は全部合わせて100枚ぐらい書いた記憶があります。(そんな頑張っても、落とされる時は一瞬&お祈りメールさえ来ない場合もあるのが辛いところです。)



そんなES地獄を抜けると、次に待ち受けるのが筆記試験や複数回にわたる面接なのですが、そこである出来事が起こります。

――それは、新型コロナウイルス対策のための第1回緊急事態宣言です。

自分の就活の時期はちょうどコロナウイルスの流行に重なり、従来の就活形態を急遽大幅に変更することを余儀なくされた時期でした。面接がオンライン面接になったり、面接回数を減らすために自己PR動画選考が追加されたり、就活生はもちろんですが、企業もだいぶ混乱していた状況だったと思います。中には、面接が3カ月延長になったり、そもそも採用選考自体が中止になったりすることもありました。

そんな波乱万丈に幕をあけた面接選考ですが、そこで最初にちらっと書いたように自分の自信を砕く失敗・出来事の数々を経験します。

〈失敗談例〉
・書類選考通過後の第一次面接でESのダメ出しをされる。
・面接途中で「コミュニケーション能力がない」とお叱りを受ける。
・深掘りされたとき業界知識が足りず、質問に答えられない。
・オンライン面接で途中ネット回線が切れ、急いで繋ぎ直すも落選と言われる。
                        などなど

今でこそ、自分のタメになる経験だったと思えていますが、就活でいっぱいいっぱいだった当時の自分は徐々に自信を無くしていきました。

――そして就活の終盤、志望度の高かった2つの出版社の最終面接に落ちてしまったとき、自分の自信が砕かれた決定的な瞬間でした。

その時ばかりは、3日間ずっと布団にこもって落ち込み、「出版業界は諦めるべきか…」という思いがよぎったのを覚えています。しかし、どんなに落ち込んだとしても「出版業界に携わりたい・本作りをしたい!」という思いは消えず、そこで自分にとって就活の一番の優先順位はこの思いなのだと再認識しました。

そして、この「出版業界に携わりたい・本作りをしたい!」という気持ちを第一に、今までの就活を見直して、アルバイトでも契約社員でも新卒採用を行っていなくても、可能性が少しでもあるなら応募しよう、またゼロから就活を始めようと決心したときに出会ったのが、「イースト・プレス」でした。



だいぶ長くなってしまいましたが、就活日記①にお付き合いいただきありがとうございました。次からはいよいよ「イースト・プレス」の選考について書いていきます!

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