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旅するように、生きること。

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自転車で地球を走りながら、生き方の冒険をしています。旅のなかでの気づきや、日々生まれる思いを、なるべくありのまま綴ります。
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言葉のないドリップコーヒー

言葉のないドリップコーヒー

コーヒーと会話ってね。ずっと僕のなかでセットだったんです。
なんていうか、たぶんコーヒーと会話って合うよねーみたいな意識きっとありますよね。コーヒーで生まれた余白で、いつもより会話が弾むみたいなこと。だからね、会話をしないコーヒーって逆に僕は思い浮かべたことがなかったんです。

例えば、どこかにコーヒーを飲みにいくときもね。僕はあんまりコーヒー屋さんの飲み歩きみたいなことはしないのですが。飲むとし

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【なんと!恩人からのプレゼント!】

【なんと!恩人からのプレゼント!】



昨日は久しぶりに大阪の堺に行ってきました。
春に新館OPENとなるSHIMANO自転車博物館での担当者さんとの顔合わせ。

博物館に僕の子どもたちとの旅を展示いただけることになりました。
なんて嬉しいこと!見ててくださる方がいることは本当に励みです。
そして旅の卒業生たちが、誇らしい顔でこの博物館を訪ねるのが今から楽しみ。

打ち合わせのあと、ずっとずっと活動を支援いただいている神保さんが

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【一緒に自転車をつくりあげてくれませんか?】

【一緒に自転車をつくりあげてくれませんか?】

みなさんへのご相談とお願いです。また僕のもとに、とんでもないメッセージが届いてしまいました。今度は10年という時間が経ったばっかりに重なってしまった運命のお話です…。
こういうのをどうしてもスルーできない僕から、SNSで見守ってくださっているみなさまへのお願いになります。まずはそのストーリーからお届けします。

先日ね、徳島のとある中古の店で、とってもステキな自転車のフレームを見つけたんです。

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【生きててよかった】をもらえた日

【生きててよかった】をもらえた日

志保ちゃんをね応援したいんです。僕の親友の料理人。
僕がいつまで徳島いるかを聞いてくれて、一瞬自分の時間を見つけて、手づくりのお弁当をパッと渡してくれるような愛のある人。
がんばっている姿をinstaで見ていてね、徳島に行ったら絶対お弁当買いにいこうと思ってたから、水筒にあったかいコーヒーを落として、それをサッと渡したの。

そしたらね、徳島から姫路に戻る夜に夕食に誘ってくれた。
どこで食べるんか

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【コーヒーが苦手になっちゃった】

【コーヒーが苦手になっちゃった】

先日の出張西川自由珈琲店でお話したある人の言葉です。
その言葉の生まれた理由を聞いて、めちゃんこ残念な気持ちになったんです。

僕が選んだコーヒー。それはもちろん素晴らしいものだけれど、それを扱う自分の
心構えについてもいつでも余白を持ってなきゃいけないなと。

聞けば、その人はねコーヒーに興味を持ったんだって。
それでね、おうちの近くのコーヒー屋さんがやっている教室に行ったの。

そこで講師の珈

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【僕との旅は一生に1回だけ】

【僕との旅は一生に1回だけ】

僕がともに旅した子どもたちに伝える言葉です。昨日は「学校も先生も目指していない」ということを書きましたが、今日も僕が子どもたちとの旅にこめている思いを少し書いてみようと思います。

旅での出会いは一期一会です。もちろんお世話になった方のいる街をまた訪ねたり、出会った旅人と再会したりするようなことはあるけれども、多くの場合は、ともに過ごした時間、重ねた思いが、お互いの心に残ります。それは、はかないけ

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【学校も先生も感動ドラマも目指していません】

【学校も先生も感動ドラマも目指していません】

熊本におりますが、頭は春からの旅モードになっています。
「ひとつのことしかできない」性格はどうも、磨きがかかってきているようで。
熊本にいたら毎日学校に通い目の前の子どもたちと、出会う人たちにキャパを使いきってしまうので、いったん抜けてちょっと自分と向きあう時間をつくっていきます。

それでは本題を。
今年も僕は小中学生との旅をつくります。3月には自転車旅、4月からは四国八十八ヶ所を歩くお遍路旅、

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教え子からの挑戦状

教え子からの挑戦状

2年前の富士山頂を目指す自転車旅旅に参加してくれた和温から手紙が届きました。この手紙が僕がこれから向き合う大きなモノへのキッカケとなります。
そんなお話です。

彼女は自慢の教え子です。はじめて彼女に出会ったのは、彼女が通う小学校での講演会。

講演会を終えたあとのささやかな夕食会にやってきた彼女は、いきなり僕に向かってこう言いました。

「私まさやんが講演で話していた自転車旅に参加することに決め

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見通しを持たないことで、うまくいく。

見通しを持たないことで、うまくいく。

「見通しをつけていないのに、現実がしっくりと展開していく」
ことについての続きです。前回は「場所」が持つ役割について書きました。

今回は「見通しをつけないこと」について。
僕はどちらかというと頭で考える「頭でっかち型人間」です。
正直に言ってしまうと、今やっているような自転車ひとつで世界を走り生きていく、自分のことを誰も知らない土地で生きていく旅をしていたら「直感型人間」になるもんだとタカをくく

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世の中にはこのふたつしかない。

世の中にはこのふたつしかない。

「どうしてそんなに前向きなの?」
「悩んだりしちゃうことってないんですか?」

友だちや、SNSを見てくださっている方に、こんな風に聞かれることがあります。正解は、僕はよく悩むし、前向けないときもたくさんあります。自分で区切りをつけたつもりの出来事でも、ちょっと心がモヤモヤしているときに、また思い出してしまって頭がグルグルするときもあります。

そんな僕だけれど、やっぱり自分には見つめたいものと、

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人生のなかに自分フィールドを持とう。

人生のなかに自分フィールドを持とう。

「こんなはずじゃなかった。」
「私はこんなにやってるのに・・・。」
「自分がわからなくない・・・。」

フリーコーヒーで旅しているときも、久しぶりに誰かと会うときにも、お互いの人生のことを話すときにこういう言葉を聞いてしまったりする。これはどちらかというと「今の自分のことを受け止めてほしい」というニュアンスが含まれているような気がする。

僕は誰かの人生を背負ったりすることはできないから、そのとき

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手放すことから、はじめてみる。

手放すことから、はじめてみる。

会いたい人、行きたい場所、やりたいこと、食べたいもの。
自分で思って行動することって、日々のなかで結構な割合を占める。

そんなことを思って日々を過ごしながら、
「うまくいかない」「なんかしっくりこない」
ということもあるだろう。けれど、できないこともあるけれど、
思い通りになってることだってたくさんある。

食べたいものを食べる。観たい映画を観る。行きたい場所に出かける。
こういうことは割と叶い

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「やりたいことが見つかりません」への答え。

「やりたいことが見つかりません」への答え。

質問箱というものをやってる。
twitterと連動しているアプリで、匿名で質問を送ることができるやつ。
僕は学校で講演をすることが多くて、そして質疑応答の時間だけでは質問の時間が足りないことが多かったり、また他の生徒や先生が見ているまえではなかなか本音でなにかを言えない子たちもいるだろうと1年くらい前にはじめた。

さっきその質問箱をチェックしていたらこんな質問が。
「やりたいことを見つけるために

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SNSを通して感じる「世界の揺り戻し」

SNSを通して感じる「世界の揺り戻し」

これはほんとに自分ごとで、社会がとか世界がとか自信を持って発信するものでもないんだけれど、ここ1ヶ月ほどで感じている僕の感覚を書いて整理してみようと思う。

「SNSばなれ」みたいな言葉はずいぶん前から聞こえてきているけれど、SNSで流れてくる情報の深度(深さ)みたいなところ。受け取る側の情報が浅くなっているような気がする。つまりライトなものは見たり(読み流したり)したいんだけれど、長そうなのはス

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