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【学校も先生も感動ドラマも目指していません】

熊本におりますが、頭は春からの旅モードになっています。
「ひとつのことしかできない」性格はどうも、磨きがかかってきているようで。
熊本にいたら毎日学校に通い目の前の子どもたちと、出会う人たちにキャパを使いきってしまうので、いったん抜けてちょっと自分と向きあう時間をつくっていきます。

それでは本題を。
今年も僕は小中学生との旅をつくります。3月には自転車旅、4月からは四国八十八ヶ所を歩くお遍路旅、そして夏には自転車旅2本立てを予定しています。

旅の期間、ルート、対象年齢、旅のスタイル、自分の関わりかた。
毎回旅をつくるときには、これらを1からデザインしていきます。

毎回いろんな経験が積めます。間違いなく僕も旅の伴走者として成長しています。それは自分での実感というよりかは、人に言われて「あぁそうなのか〜」と自分で思うようなものです。キャパが広がっているのは感じていますが。

けれども、こうして積み上げてきたものを、増えた引き出しを、できた土地勘を使って次の旅に向かうつもりはないのです。それは先細りが目に見えているから。

旅のいちばんの魅力とは、
「知らない世界に足を踏みだすこと」
だと僕は信じています。
それは18歳で自転車旅をはじめたときにも、38歳の今も変わらないものです。

そこに未知なもの、未確定なもの、があるからこそ、ドキドキして、ワクワクして、ときにはどうしてこんなんはじめてもーたんやー!ってなって、けれどそこに予想もしなかった人や風景や、自分の知らなかった感情との出会いがあって、
だからこそ旅はおもろい。となるのです。

なので僕は旅に「旅を終えたとき子どもたちをこんな姿にしたい」というのは
ありません。それはウイングスクールだと別だけれど、一般的な学校や教育という場では必ず子どもたちと向きあう前に「用意」するものですよね。

あと「あそこはこうだったから旅に組み込んだらいいよねー」みたいなこと。
これは旅を重ねてきた僕の理屈であって、これからはじめて自転車旅にのぞむ
「旅のメンバー」には一切関係のないことなのです。
かといって、全くそれらを使わないかというとそうでもない。
新しいものなんだけれども、そこには自分の描いているものもある。

なんといっていいのか書いていても分からないのですが、
「なんかようわからんけれど、これはきっとおもろい」
というものが僕の目指すところです。

それは僕も同じで。自分はこうあるべき。みたいなものはありません。
けれども普段のぼくと同じかというと、やっぱり違います。

そのときどきで実験しています。結果として「今回のぼくは◯◯やったなぁ」みたいなことも多いかもしれません。強いて言うなら「自分」です。はい。
自分も変わっていくのです。

そんなこんなでまとめます。
「この旅に参加すればあなたのお子さんはこうなります」
みたいなことは何も約束できません。

この旅で人生を変えた!と自分で言ってる卒業生もいますし、
「いや〜うちの子別に変わりませんでした」と笑顔で報告してくれる親御さんもいます。

けれど確実に言えるのは、
「この旅がその子の人生になにかの種を残す」
ということです。

それは時間がかかって芽を出したり、すぐに芽が出たりします。
けれどその種が芽吹くかは、神のみぞ知る、というよりかはその子がその選択を握っていると思っています。

芽が出るということは成長ではなく「変化」です。
その変化をその子がどう捉えるのか、そこな気がします。
そしてその変化をどのタイミングで迎えるのかも、そこな気がします。

とりとめがないですが、僕が子どもたちとの旅に思っていることはこんなことで、
あとはこの旅がきっとおもろいものになるという宣言ぐらいです。

春の子どもたちとの自転車旅。
期間のことでちょっとまだ悩んでいます。
ルートは順調にデザインがすすんでいます。

春休み期間よかったら教えてくださいねー。
今のところ3/26から4/5の11日間のところが多いかもなー
という感じですね。

自分の人生を実験台にして生きているので、いただいたお金はさらなる人生の実験に使わせていただきます!