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「出会い、生まれる、じてんしゃ旅」 世界36カ国90000km を旅してきた自転車冒険家が、今回目指すのは生き 方の冒険。 財布を持たず、見通しを持たず、持つのはコーヒー… もっと読む
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2018年10月の記事一覧

家族とひかり。

家族とひかり。

この家で過ごした3日間。
そこにはいつも光があった。

家族のなかで生まれるひとつひとつの動きや声かけに、やわらかな光が含まれていて、それが例え子どもたちの誰かを怒っているときにも、そこには深く澄んだ愛が溶けこんでやわらかだった。

僕は彼らと過ごしていて、あつくもさむくもなくて、ちょうどお日さまの当たるウッドデッキで寝転んでいるときのような、そんな心地がした。そのやわらかで、けどたくさんの思いが

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10月19日(金)本日のスタジオは群馬県片品村の温泉宿
【TOPICS】
ジングルできました!ジャジャーン言うやつ!
群馬県片品村での講演会の報告
盛岡での素敵な大学生リョータとの出会い
もうすぐ仙台入りです!
【最近の曲】
BUMP OF CHICKEN
望遠のマーチ
https://youtu.be/Fk4sgvvHyeI
話がしたいよ
https://youtu.be/G6s8HF1WsJY

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おまじないを込めて、嘘をついた。

おまじないを込めて、嘘をついた。

札幌にいた分だけ、キャンプ道具も着替えも積んだフル装備の自転車にまたがったときの、よろけ方が大きい。つま先にぐっと力を入れて踏ん張らないとそのまま転んでしまいそうだ。サムズバイクの奈美さん、高田さんに見送ってもらい出発した。

雲は少しあるけど青空が広がっている。気温も暑すぎずという感じで、スピードにのってくると体に当たる風が心地よい。交通量が多い国道なので、いつもよりいくぶん緊張しながら歩道と道

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記念すべきEARTH RIDE RADIO第1回。いよいよ北海道を抜け出し青森へ。青森市での物語がたくさん生まれたdailylife bicycle cafeの様子から、大先輩との再会、そして生まれてはじめての米軍基地滞在など盛りだくさんでお届けします。

「違いますよ、お父さん」と僕は言った。

「違いますよ、お父さん」と僕は言った。

札幌のとある夜のこと。まだやってますか?と車に呼び止められ、コンビニの駐車場で淹れたコーヒーがきっかけで、ご近所さんのお家の夕食にお呼ばれした。

そのお家の旦那さんは、むかし自転車で日本一周をやられた方で、コーヒーを飲んでくださった奥様が「きっと旦那も会いたいと思うんです。けれどお店につきっきりだから。。。もしお酒飲まれるなら行ってくださいませんか?」と僕に伝えてくださった。

なんだかその表情

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「誰かにとっての居場所になること」

「誰かにとっての居場所になること」

やっとこさ札幌を離れる。まだ知り合って間もなかった僕を迎えてくださったサムズバイクの奈美さん、そしてサムズバイクのスタッフとファミリーのみなさんには感謝しかない。たくさんの出会いと思い出、そしてまたひとつ「帰る」場所が増えたことに感謝して、僕は札幌を離れた。

あらためてサムズバイクは不思議な場所だった。セレクトしているバイクにパーツのセンス、メカニックの技術がいいことは言うまでもないけれど、それ

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大きな流れに身をゆだねる生き方。

大きな流れに身をゆだねる生き方。

【引き寄せ】という言葉がある。昔からあったんだろうか?それとも最近割と流行ってきた言葉なのだろうか。なんかいつの間にか【断捨離】ぐらいみんなが使うようになった言葉という気がする。ひとつの行動、ひとつの言葉。それを放ったあとに自分にとって「こうあってほしいこと」が舞い込んできたときに”引き寄せた!”と言ったりする。

けど僕はじつは引き寄せという言葉がなんとなく苦手だ。それは誰かがこの言葉を使うこと

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「実はね、この人もう目が見えないの。」

「実はね、この人もう目が見えないの。」

さあて、どこにしようか。
札幌のシンボルといえば、でっかくそびえるテレビ塔からズラーッと札幌中心部を横断するように伸びる大通り公園。噴水があったり、芝生の広場や小さなお山があったり、夏にはビアガーデンとなるとっても素敵な場所だ。観光客だけでなく、地元の人にとっても憩いの場になっていて、自転車を押しながら歩くだけでもずいぶんおだやかな空気が流れていて居心地がよい。

いちばん盛り上がっている3丁目(

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