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大好きな絵本でアースデイ

文:岡田亜理寿(アースデイ ジャパン ネットワーク理事・事務局/アースデイin京都実行委員/アースデイ東京グローバルサミット事務局)

こんにちは、岡田亜理寿です。
アースデイジャパンネットワークの事務局や、月例のオープンミーティングの司会進行を担当しています。
住まいは京都で小学生の姉妹を育てながら暮らしています。本•絵本が大好きです。
2023年、地元のアースデイin京都では、実行委員として絵本交換会を企画しました。今回はそのときをふりかえりながら記事を書きました☺️

アースデイは記念日ではなくムーブメント

4月22日「アースデイ/地球の日」は、1970年にはじまり、世界最大のグローバルな環境行動の日として、世界各地で様々なアクションがおこなわれています。
しかしアースデイは単なる「記念日」ではありません。誰もが自分にできる方法で、地球や環境のことを考え、行動するムーブメントです。

大好きな「絵本」でアースデイ

アースデイアクションに厳密なルールはありません。
大切なのは、誰もが自分にできる方法で、地球に想いを馳せ、環境に配慮したアクションを行うということです。
2023年、私は大好きな絵本についてのアースデイアクション「アースデイin京都 絵本交換会]を主催しました。
アースデイ 絵本交換会 開催! – アースデイ in 京都 2023 (earthdayinkyoto.com)

 はじめての絵本交換会は、所属していた本屋SENSE OF WONDERの企画としてSENSE OF WONDER (senseofwonderbooks.jp)、もともと絵本リレーをされていた友人の団体(HOME | #小規模保育園を広めたい (shokibohoiku.wixsite.com)、お友達・ママ友に声をかけるところからはじめました。

【もう読まなくなった絵本が、誰かの宝物絵本になるかもしれない。】
ご家庭で読まなくなった絵本と会場の絵本を無料で交換できます。
交換はせずにただ絵本を読みに来るだけでもOK!
予約も要らず、どなたでも気軽にお越しいただけます。


このように呼びかけました。たくさんの古絵本のご寄贈をいただきました。
売ると高価な値段がつきそうな絵本を、「喜んでもらいたい」という気持ちでたくさんご寄贈くださったママ友も大勢いました。
遊びに来てくださった方が店番も手伝ってくださり、
「うちの子も、小さいときこれ好きだった。」
「(小さい子に)今、これ気に入るんじゃない?」
等、交換タイムの交流も生まれ、絵本交換会は連日大盛況でした。

絵本をたくさん寄贈してくれたママ友たち
小規模保育園を広めたい 安藤園長

絵本のストーリーに学ぶアースデイ


半日村

お気に入りの絵本に、「半日村」という絵本があります。
(あらすじを以下に引用させていただきます。)
是非、ご一読いただきたいのですが、私の心に響いているのは、
「村のために山を動かしたい」という無謀な挑戦にも関わらず、とにかく熱い思いに感化されたことで、ひとりふたりと共感者が集まり、そのムーブメントが大きくなって、何十年もかけて、ついに念願が達成されてしまうというところです。
 今、私たちが抱える社会課題・環境課題も、諦めてしまいそうになるほど山積していますが、人が知恵を寄せ合い、力を合わせて、一歩一歩堅実に取り組むことが大切であると思わされるのです。

『半日村』のあらすじ
半日村は後ろに高い山があり、太陽が1日の半分しか顔を出さないというところから半日村と呼ばれています。日光が少ないので、お米や野菜も他の村の半分しか採れません。主人公である一平の両親は「あの山さえなければ」と愚痴をこぼしますが、「山は動かせないから仕方ないんだ」といって現状を受け入れるしかありませんでした。
その言葉を聞いた一平は次の日から、袋を持って山に登り、山のてっぺんの土を袋に入れ、降りてきたら村の前のみずうみに入れる。それを見ていた子供たちは最初「バッカだなぁ」と笑いますが、一平は「おらは、あのやまを、うめちまおうと思ってるんだ」と気にせずに登り続けます。
最初は笑っていた子どもたちも、一平と同じように山へ登って土を持ってくるようになります。それを「バッカだなぁ」と笑って見ていた大人たちの中からも「もっこ(縄や蔓で編んだ運搬用具)をつかえ」とアドバイスをしたり、子どもたちと一緒になって山を崩すようになりました。
何日も何日も登り続け、そこから何年も何年も経ちました。大人たちは死んでいき、一平や子供たちが大人になって、その子供たちも遊びがてら山に登る。そうしたある日、鶏が鳴くと同時に朝日が差し込みます。
高かった山は半分になり、山の土を埋めていた湖も半分になって田んぼが出来ていました。それから、半日村は一日村と呼ばれるようになりました。

参考:半日村 | 斎藤 隆介,滝平 二郎 | 絵本ナビ:レビュー・通販 (ehonnavi.net)『半日村』から学べること|夢の実現は行動することでアイデアが生まれる | 知識の海から (kaibalog.com)

仲間とつくるアースデイ

 2024年もアースデイin京都で絵本交換会を行います。今回は、2023年にお客さんとして来てくださった方が、新たに運営に加わってくださる予定です。
ひとつの機会をきっかけに、共にアクションする仲間が増えたことを大変うれしく心強く思っています。
 アースデイを「環境活動」と翻訳すると、難しく受け止めてしまう方がいるかもしれませんが、「ものを大切にする」「素敵な知恵で循環させる」「助け合い分かち合う」といった、皆が日常的に行っていることも重要なアースデイ。
 難しく考えずに、好きなことや楽しいことから、一緒にアースデイをはじめられたらうれしいです。
そして、それぞれの得意を生かして、一歩一歩を積み重ねていくことが、大きな力になると信じています。
 興味がある!と思ってくださった方は、私たちアースデイジャパンネットワークのオンラインミーティングや、お近くのアースデイに、ぜひ参加してみてください。
※オンラインの月例ミーティング「アースデイオープンミーティング」は、毎月第一水曜日の20時から開催しています。
2月7日(水)20時より開催します。
https://fb.me/e/3hwRMHfmw
アースデイジャパンネットワーク (earthday-japan-network.com)

2023年10月のアースデイオープンミーティングには
アースデイアンバサダーのSUGIZOさんが参加くださいました。



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