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「支配者」は誰?



Twitter


私のTwitterのアカウントは、去年資格取得の時に作った情報取得用の完全ROM専だ。

だから、現在のTwitterがいったいどんなものか、私はよく分かってないのだが、最近私が毎朝の「Twitter」と呼んでいるものがある。

人様に泣きつき深夜迷惑をかけてまで私に連絡を取ってきた、彼女のLINEである。

彼女のようにスクショを撮って見せるわけではないが、北に、今日もTwitterきたよー、というのは最近の挨拶代わりになっている。

好きにすれば

私はLINEのブロックを解除したとき、深夜12時から朝5時まで通話したのでそのときこう言ったのだ。

「好きにすれば。私も好きにするから」

日頃、本当の友達以外には大変愛想のいい私としては不穏な台詞なのだけど、彼女はどういう思考回路だか。

自分の都合のいいように受け取って、毎日LINEをしてくる。

仕事が大変

体調が悪い

彼と喧嘩した

出勤前なのだろう朝8時に送られてくるLINEは、もう私にはアラーム代わりになっている。

LINE来たか。

仕事はじめよ。

既読スルーも気にする様子はなく、毎朝LINEは続いている。

今朝連絡が出来なくてごめんなさい


今朝、彼女からLINEがないのも気づかずに、私は経理の仕事に没頭していた。

また弟が、仕事用の機材を買った数十万の領収書をなくしたり、相談もせずにローンが残っている社用車を下取りに出してあらたにローンを組んで新車を買ったり、今年減価償却が終わると思っていた車が実は中古車でしたと言い出したので、なぜか領収書の再発行はしないとかいう店舗に連絡したり、下取りに出した車の金額がわかる書類と新車のローンの書類を送れと指示を出したり、更正の手続きのために外出日を調整したり、なんだか骨が折れる日だったのだ。

だから、昼過ぎにスマートウォッチにLINEの通知が来たときも、LINEチラシとかだろうとあまり気にしていなかった。

食事中LINEを確認すると、

仕事が忙しくて連絡出来なくてごめんなさい

と彼女から。

気にしないでいいよー、ともちろん返信はせずに思ってLINEを閉じた。

こうやって繋がっているだけで嬉しい


そういえば、いつだか彼女が

なぎりんとこうしてまたLINE出来るだけで幸せ

とLINEして来たことを思い出す。

ちなみに、なぎりんとは彼女が「自分しか呼ばない私の特別なあだ名」である。

13年付き合った男にも一度も下の名前の呼び捨てを許さず、「お前」などと言ったものなら言い直すまで全く反応を示さなかった私には、不快である。

不快であることは、一度関係を切る前に伝えたのだが、彼女の記憶からは消えているらしい。

そして既読スルーを続けていても、彼女の中では「繋がっている」ことになっているのか。 

ブロックする方が面倒と身にしみたので、解除したのだとも話したのだけど、通話で。

彼女のなかの真実の物語


前に、PONOさんが下さった私宛のコメントや、PONOさんの記事で、私は中島梓の一冊の本を思い出したのだ。

細かい引用はさけるが、かなり後半に

ひとには「自分を守る為の物語」がある
それがどんなに悲惨で苦痛な
「物語」であっても
それを壊されることを異常に恐れる
その「物語」が真実かどうかは
全く問題でないのだ

うろ覚えです

という箇所がある。

はじめて読んだのは私が10代の時だったが、繰り返し繰り返し読んだ。

私に非常にささることであった。

私はかなり気が強い負けず嫌いであるが、その反面子供の頃から病弱であった。

私はからだが弱いことを厭いながら、いつしかその状況になれ、それが当たり前になってしまった。

そこが認知の歪みとなって、未だに「今日は元気そう」「健康そうになった」と言われると、侮辱されたような憤りを覚える。

私が「病弱な自分の物語」を捨てきれないように、彼女にも私には理解できない「彼女の真実の物語」があるのだろう。

支配したい人々

 

疲れてnoteをぼんやり読んでいたら、あやとりりいさんの一連の記事を見かけた。

どの記事も大変勉強になったが、一番胸に来たのはこの記事だった。

私は今回の彼女と彼女を取り巻く人々からの攻撃だけでなく、以前にも集団でいじめのような行為をされたことがある。

何回も。

今回、彼女とのことは相手が30も年下の女の子だということで、間違った対応をして自分を壊しかけたが、だいたいの集団的ないじめは、命にかかわる物理的な攻撃でなければ、私自身は受け流せる。

しかし、友人や同僚がそのような攻撃でつぶれていったり、また自死を選んだり、そういう現実も見てきている。

私はへんな所に敏感で、へんな所が鈍感だから、自分の業務に差し障りがなければ、無視されようとお土産はずしされようとどうでもよかった。

長く勤めた総合病院の医療事務は、ある程度の知識を持った者は完全に専門分野ごとに仕事をふられていたので、そのような行為は直接仕事に影響がなかったし、その後転職したモバイル系の営業は数しか見られない世界だったので、私のような「一匹オオカミ」でも、生きていけれたのかもしれない。

そうして、そのような態度が「支配したい人々」には目について余計攻撃されることも分かっていて、あえてあおるようなこともしてきた。

君が一番たちが悪い


北は、毎日の彼女からのTwitterを心配している。

今は既読スルーでもいいが、いずれ彼女の限界が来たとき、また大騒ぎをして一気に攻撃してくるだろうと予言されている。

まあ、そうであろうと思ってる。

近い未来にそれは起こるだろうとも。

しかし春、なにも彼女のことを理解しないまま振り回された私ではもう、ない。

ブロックはしない。

きちんと返信してあげよう。

彼女がどう言えば傷ついて、そして、どう言えば私に従うか、前回の事件と毎日のTwitterで学習している。

なにをどうしたって、相手は二十歳の女の子である。

圧倒的に経験がたりない。

どう、「支配」してあげようか。

彼女の望む言葉を吐いて、甘い言葉に惑わされて、彼女が道を踏み外すのを見ている。

北は言った。

「俺は君の味方だけれど、君が一番タチが悪いことも知っている」

さすが。

よく私を理解している。

2023/07/28 17:34

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