【前後際断を意識する】
今日は『前後際断を意識する』
についてお伝えしていきます。
「前後際断」とは
前際である過去と後際である未来が
断ち切れている状態のことです。
つまり、過去や未来に囚われず
今この時に集中することです。
「沢庵和尚」が「宮本武蔵」に
伝授した考え方です。
あれこれ余計な雑念に惑わされていると
目の前のやるべきことに集中できず
結局何もできなくなります。
過ぎてしまったことを
グダグダと引きずったり
まだ起こりもしない先のことに
取り越し苦労していることが
非常に勿体ないのです。
似たような考え方として
「バカリズム」さんが
テレビの番組内で
仰っていたことがあります。
こわいのは先が見えないから
じゃなくて先が見えるから。
確かに最悪の事態は
考慮すべきことでしょう。
しかし、必要以上に未来を予測しすぎて
恐怖に怯えることにどういう利点が
あるのでしょうか。
オール楽観主義で臨めば良い
という訳ではありません。
もちろん有事、災害、登山等において
ネガティブな事例をシュミレーション
しておくことは大切です。
神経質になりすぎないことです。
起こることは起こる。
万全を期した上で全力で挑む。
それでも致し方ないこともあるさ
くらいの大きな気持ちの余裕があれば
受け止め方も変わるでしょう。
ここで疑問を抱くとすれば
原因分析と未来志向をすることは
無意味なことではないか
ということでしょう。
それに関しては計画を立てたり
フィードバック等をして
仮説・検証している時です。
ズームインして細かいことを
さらに深く分析すること。
ズームアウトして大きな視点で
物事がどう関連しているかを
つなげて思考すること。
知能を向上させている時は
時間と空間を超えて色々な観点で
無限に発想していきます。
フロー状態で行動している時は
今ここに集中するということです。
私の剣道で例えると
稽古前後では分析や共有することで
心身の状態を整えることです。
実際に稽古している時は無心で
目の前の相手に集中することです。
稽古中に晩ご飯何食べようかなぁ等
一瞬でも思い巡らせたら終わりです。
無論試合では尚更です。
今ここに集中するコツとしては
「瞑想」がお勧めです。
目を閉じて何も考えずに
呼吸(腹式呼吸)に意識を向けます。
米国の企業では
「マインドフルネス」
として実施していますが
厳密に言えば瞑想とは異なります。
自分の好みに合った方法を選び
リラックス出来れば良いです。
現代社会はあれこれと余計に
付け足しすぎているかもしれません。
食事も「腹八分目に医者いらず」
ということわざがあるように
ほどほどにするのが最良です。
スマホやテレビも部屋に置かず
雑音を入れないようにします。
今集中することは何かを明確にすれば
自ずと引くことが分かるでしょう。
集中力を高めるために必要なことは
肉体を整え、進化させることです。
瞑想に集中できるのも
健康体であるからです。
そのためには普段から
食生活、運動、睡眠が
バランス良く整っていることです。
心技体で言えば体の土台から
着実に基礎固めをしていくことです。
仕事やスポーツでも同様です。
真っ先に技術的なテクニックを
習得してもすぐに挫折します。
肉体が安定しているからこそ
心(感情)が整えられます。
心身が磨かれてようやく技に入ります。
それでもまだ入門レベルです。
生涯の幕を閉じる時に
ようやく達観して見えてくる
ものがあるのでしょう。
今自分が行っていることを
心を込めて真剣に取り組む
これに尽きます。
早起きすることで生産性が
かなり上がっていることが
実感できています。
静寂の中でこそ
集中力が身に付きます。
今日も読んでくださって
ありがとうございます。
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