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【虎に翼】第60話(ネタバレあり)6月21日感想

虎に翼。
朝ドラについては書くか書かないか、毎日悩みながら過ごしていたけれど、さすがに今日は書こうと思う。


〜6月20日【虎に翼】第59話・振り返り〜

昨日は寅子のお母さんが亡くなってしまって大号泣しながら3回見た。

大体いつも大きな出来事は金曜日に起きて、
「来週どうなるのかな〜」
みたいな展開が多かったから油断していて、木曜日の昨日、まさかお母さんが倒れてからあんなにすぐに亡くなってしまうなんて。
全然心の準備ができていなくて、どうしようもないくらい泣いた。

お母さん、あんなに色んな出来事があったのに最後の心残りが道男なの?なんて、寅子が道男を探しに行ってる間に死んでしまったらどうしようと冷や冷やしながら見ていたんだけど、間に合って良かった。(よねさんの所にいたんだったらもっと早くに見つけられたんではないかと思うのはわたしだけではないはず)

それにしてもお母さん、本当に優しくて器の大きな温かい人だった。

道男のこと抱きしめて、「よくここまで一人で生きてきたね」って言った時、道男がやっと子どもらしい顔になったよね。
初めてちゃんと人の温かさに触れたのかもしれない。

道男がお母さんのこと「ばあちゃん」て呼んでたのが、最初は「何だこいつ馴れ馴れしいな」と思っていたけれど、最後はもう自分の本当のおばあちゃんのように親しみを込めて呼んでいるように思えて、すごくいい感じに聞こえたからフシギ。私も道男のこと偏見の目で見ていたんだなと反省しました。

「ばあちゃん死ぬのかよ?」
「死ぬ」

なにこの会話(どんな会話)。


〜6月21日【虎に翼】第60話〜

で、今日ですよ。
【虎に翼】第60話、金曜日。

週末は話が大きく進むことが多いから、
「今日は一体何が起きるんだろう」と始まる前からそわそわしていて。

お母さんが亡くなって、皆んながしんみりしているシーンから。
この日も、皆んなが集まるこの場所に道男が居て、なんだか少し安心してしまった。(前日に優未ちゃんと一緒に寝てたの見て、朝起きてまたいなくなってたらどうしようと少しだけ思っていた)

そして道男から花江ちゃんへの謝罪。

あの時、ずいぶん唐突に花江ちゃんに「俺じゃダメかな?」なんて迫って(告白して)腕なんか掴むものだから、まだ16〜17才の少年とは言え、ちょっと恐怖を感じてしまっていたんです、わたし。

だって昭和のあの当時で、しかも戦災孤児。
いろいろなことに飢えていただろうし、目の前に綺麗で優しい女性がいて、しかも2人きり。力はどう考えたって道男のほうがあるわけだから、そりゃあ恐怖ですよ、恐怖しかないですよ。

でも今朝の【虎に翼】で道男の謝罪を聞いて、少し申し訳ない気持ちになってしまいました。

「ばかみたいだけど、猪爪家の人になりたいと思っちゃったんだよね」と。

その気持ちは理解できるなあ。全然ばかみたいなんかじゃない。
そうだよね、こんなに温かな家族の一員になれたら、って思っちゃうよね。
あの時、わたしが感じた(きっと花江ちゃんや猪爪家の人たちも少なからず感じた)恐怖心は誤解で、ただ純粋に、『家族』というものに飢えていた少年の願いだったんだ。

花江ちゃんも寅子も、猪爪家の人々は本当に心根の優しい人たちで、道男からの謝罪に対してだって、道男が引け目を感じたりしないような返しがスッとできる(自然にできちゃう)んだよね。
あれって結構デリケートな話で、変な返しをしてしまうと道男がまたを自尊心を失ってしまったり、距離を置いてしまったりしかねなかったわけで。全く変な空気にせず、ポンと受け入れられる。あの感じはやはり猪爪家の人々だからこそのなせる業だったと思う。



まあ道男のことはそのくらいにして、問題はよねさんですよね。

まったく心を開いてくれない。
寅子があんなによねさんを頼っているのに。
あまりに頑なで、戦後に寅子と再会してからのよねさんの態度にはややイライラして見ていた。

でも。

「今やっとお前の気持ちを理解した」
と言いながら物陰から出てきた轟。

寅子が一度去ってしまったときに心の底から傷ついてしまったよねさんが、寅子と再び関わることが怖いんだなと理解を示しつつ、

「生きてりゃ道が離れることもあれば、また交わることもあるさ」
と、よねさんのことを否定せずに、前向きになれる言葉をかける優しさ。

轟もまた猪爪家の面々と同様に懐の深い人。
よねさんのそばに轟がいてくれて良かった。



それからやはり今日の見どころは笹寿司のおじさんとの再会ですよね!まさか笹山さんが東京に戻って来ていたなんて。

お母さんが亡くなってしまった今週、どんより悲しい気持ちのまま週を越すなんて無理だと思っていましたが、笹寿司のおじさんの明るさに救われました。おじさん、会いたかった……。

しかも道男のことを住み込みで面倒見てくれるなんて。
こんなに全員が「良かった!」と思える終わり方にしてくれて本当にありがとうありがとうありがとう。脚本の素晴らしさに毎日毎週感激しています。

来週の予告がまた面白そう過ぎて今から待ちきれません。
今回の朝ドラは展開が早くてどんどん進んでいくのに中身が全然薄くない(むしろ濃い)ところがスゴイですよね。どの人物にも感情移入できてしまうところもまた、スゴイとしか。どうやったらたったの15分にあんなに毎回ドラマを詰め込めるのか、ほんとスゴイ(語彙力w)。

また来週も楽しみだなあ。


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