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風情      詩

あばら家の破れた障子からすきま風が
入る。
ネコはそこから出入りする。
くちたあばら家にも風情が隠れている。
ベランダの二階だてに憧れて子供ながら悲しい夢であった。
祖父が建てた家に祖母は納得してスキ
好んであばら家でも愛した。
私はネズミもゴキブリも住みやすい
この家に恥じらいお客様がくるとこそ
こそ隠れてしまう始末。
侘びしい我が家こそ最も宝の家だったんだ。
今気づいたよ!

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