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悲しみよ鳴け   詩

我が悲しみよ高く鳴け、それは夕暮れ
時のカラスが日の終わりを告げる様に
一日が過ぎる。
カラスは子供の所へ戻り、私は母が
居ない家で悲しみをかみしめる。
唯一の子供さえ誰かの者になる日は近い。
又ひと度悲しみは高くなる。
残る父と上手く生活を営む。
小さな幸せをかみしめて、年金生活を送る。
貧しくも充実した父は菓子づくりに
専念する。
私は家の者として加勢して父を助けて
生きる。
でも死をまたぐ父など見たくもない。
又母の死さえ受け入れられず途方に
くれるんだろうな。
一人ぼっちは嫌だ!
だが人間いずれは一人の孤独を味わう。
だから悲しみよ我は高く鳴くのだ!

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