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エッセイ♯8「1人で行動していいんだよ!」



高校生から大学生になって一番変わったこと。
それは、自分で考えて行動するようになったこと。

高校生までは、集団で動くことが当たり前だった。小さなグループをつくり一緒に行動する。グループからはみ出すことが怖くて、なんでも友達に合わせて行動していた。

でも、大学生になってその考えは一変する。

入学式を迎え、まず友達を1人つくる。
また話しかけて、4人のグループが完成。

「よかった…1人にならなくて…。この4人のグループでこれから一緒に行動するんだ…!」

と思ったら、

友達①「私ちょっと用事があるから、じゃあね!」
友達②「先生に聞きたいことあるから、先帰ってて~」
友達③「うん、行ってきな〜!」

「え、一緒に行動しないの……」.

4人のグループが少しずつ分かれていく。

大学の友達は、とっくに私とは違うステージにいた。友達の陰に隠れて、私だけが1人になることを怯えていた。

友達は、自分の意志を持って行動しているのだ。

衝撃的だった。
今までの当たり前が全部崩れさっていった。

周りの何かに動かされていない、自分の意志で決めている。合わせるのではなく、自分の気持ちと相談して、行動に移していく。

「かっこいい」と思った。

友達のようになりたくて、真似することから始めた。「自分はどう思うのか?」1人で考えるようになった。

それからの大学生活は、なんでも1人で挑戦するようになる。カラオケ、映画、カフェなどに行くところから。

最初は、1人でいるのが慣れなくて、周りをキョロキョロ見回していたけど、途中から気にならなくなった。

また、1人でいると、考える時間が多くなった。
本屋さんに行き、本を読む時間も自然と増えていった。

特に、1人旅は自分で決めるいい練習になる。自分で日程を決めて、計画を立てて、実行する。正解なんてない。自分が楽しむことができたら、もうそれでいい。

1人で新しい場所にいくことは、自分の直感を信じるいい練習になるのだ。

入学式の時、勇気を出して声をかけてよかった。

大学の友達と出会えたから、自分で考えることの大切さを教えてもらい「1人で行動していいんだよ!」と背中を押してくれた。

今はどこで何をしているのかわからないけど、元気でいることを心の底から願っている。






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