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しくじり社長の旅館奮闘記 Vol.31

倒産寸前を何度も繰り返し、しくじりだらけの人生を少しでも教訓として役立てられたらと思いまして、私が学んだことを配信していきます。皆様のお役に立てたら幸いです!


【企業文化の作り方】

企業の文化をどう作るか。

これは大きな問題だと思っています。会社が伸びようとしている時は、組織自体の成長も伴います。その時に文化が出来ていないと、一時的には成長しても、長く続かなかったり、内部から崩壊したりしてしまいます。

就職活動をしている学生たちにもその大事さは伝えています。

自分のやりたい仕事なのかどうかを考える前に、自分に合う企業文化なのかどうか、そこが重要だと。

企業文化とは、会社の価値観だったり、会社の雰囲気だったり、性格みたいなものだったりします。海の魚と川の魚が一緒に住めないのと同じで、水が合うかどうかというのはとても大事なことなのです。

逆に、企業文化が出来ていると、社長が忙しくスタッフの指導に回らなくとも、文化が勝手に人を育ててくれるようになります。

ちなみに我が社の企業文化は、

1.チームワークを大事にする
2.周りのために貢献する
3.一生懸命がんばる

といったところです。

ただ、この会社の文化を作り、維持していくためには、社長がまず率先してその行動をするのはもちろんですが、他のスタッフも同様の行動を取るようになり、そして後輩たちに、この文化を教えられるようにならないと、文化になっていきません。

文化を教えるというのは、我が社はこういうことを大事にしているから、こうしてくださいと、特に中堅スタッフたちが後輩たちを指導したり、促したり、引っ張っていっているかという所が重要になります。

そして、そういう人たちを社長が育てているかです。

私は会社が空中分解したことが何度かありますが、その時はまさに社長の作りたい文化と真逆の行動を中堅スタッフたちがやっていました。文化を作っていくのは社長でありますが、それを維持していくのは中堅スタッフです。そして、そういう中堅スタッフを作っていくことがまさに社長の仕事です。

入社1年目に新入社員研修をして、会社の理念や文化について教えても、次の年やその次の年にそれを社長の代わりになって教える人を作らないと、社長一人の力では文化は崩れていきます。その教える人になる意味でも、教える内容を社長が見てあげて、インストラクターになるように、育てて合格を出してあげることです。

社内でそういうインストラクターを増やしていくことで、教えるからには、自分がやってなければ恥ずかしいとなり、自分でもさらに率先しようと努力します。例えば、タバコをやめようとしている人が、禁煙をがんばるよりも、人に禁煙を勧める側になった方が、禁煙しやすいと経営の師匠に教わりました。それと同じで、社内で文化や理念教育を教える側を作る仕組みが大事なのです。

弊社では入社2年目、3年目と徐々に教える側になっていけるようにプログラムを作っていこうと思います。多くの人材が教える側になれれば、私の役割もおのずと変わっていくのだと思います。企業が真に成長するとは、そういうことで、外圧で成長するより、内から成長していく組織になることではないでしょうか。


「実践する側より、それを教える側になれ」



【お知らせ】
12月2日(土)に安曇野市で人権講演会を行います。

講演:安曇野市 人権のつどい
とき:2023年12月2日(土) 14:00~16:00(13:30開場)
場所:安曇野市豊科公民館ホール(安曇野市豊科4289番地1)
お問い合わせはこちら
安曇野市役所 政策部 人権共生課(2階10番窓口)
TEL 0263-71-2406 FAX 0263-71-5155 メール jinken@city.azumino.nagano.jp

ご案内チラシはこちらです。

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春蘭の宿さかえや
発行責任者  湯本 晴彦
https://e-sakaeya.jp
住所 長野県下高井郡山ノ内町渋温泉
電話番号 0269-33-2531
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