坊の話①
"坊"とは我が家の愛犬のことである。
今日は坊の話をしようと思う。
坊は丁度1年ほど前、我が家にやって来た。
"まさか、また犬と暮らせる日が来るなんて!"
気が付くと息子の運転する車の助手席に、しっかと愛くるしい瞳をした
その仔を抱いた私が居た。
_以前私がまだ小学生の頃の話。実家の玄関横には、真っ白くいかにも"日本犬"といった感じの尾っぽがくるんと丸まった犬が居た。柴と秋田のハーフだった。
ある日段ボールに入って父の腕に抱えられ我が家に貰われてきた仔犬は、その後
13年という月日を私たち家族と過ごした。
その間に嫁に行った私、久しぶりに実家に遊びに行った時の話。
『もう全然起き上がる事も出来なかったのに、あんたが来たら立ち上がるなんて。しかも尻尾まで降って。』
そして私が帰った後、静かに息を引き取ったそうだ。
『あなたが来るの、待ってたのね。』
電話口の涙声の母の言葉は、今でも覚えている。
忘れられない沢山の想い出と共に、沢山の色んな気持ちを彼から貰った。
何もお返しを出来ないうちに、私は彼から離れてしまった。
そんな私を忘れず最期まで待っていたなんて。私は暫く泣いて過ごした。
"もう犬と暮らす生活は2度と無いだろう" そう思ってずっと暮らして来た。あの日が来るまでは_
その日は息子と2人買い物をしていた。
必要なものを買った後 "まだ時間があるからもう少し見て回ろう" と言う話になり "それならペットコーナーに行きたい" と私は言った。
少し前にもう1人の息子と来た時、偶々立ち寄ったペットコーナー。
暫く動物とは無縁の生活をしていた私は、その時何とも言えない気持ちになった。
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続きはまた違う日に、おやすみなさい。
22/10/19-01:13
インプットした物を🧠で咀嚼してアウトプットしてみたくなり自身の脳内整理・創造に書き留めたい事を書いていきます。目に心にとまった方が居たら励みになります◎