チームアップ女神

チームアップとか数学とか~その3~

尻切れトンボになっていました。落ちの三段目、行きます。ホントに伝えたかったことはここから。ヴィジョンがチーム運営でどれほど大事かということが、自分のへっぽこ数学もどきで気がついたということです。あと、なんとなく自分で悦に入れるモデル図がかけたから伝えたかったのです。
お付き合いください。


■ツリーVSネットワーク

その1ではツリー式のコミュニケーション構造を、その2ではネットワーク式の物を紹介しました。おさらいしましょう。

はじめの画像はツリー式、後の画像はネットワーク式です。
2つは六人の人が作った組織という体です。
ツリー式は省エネ小パワーで小回りがきき、ネットワーク式は燃費は悪いですが大パワーで小回りがききにくい組織形態です。
ちなみにこの2つの組織のpの数は下の比率でした。

式に従うと理論上、100人を2つのシステムで回した時、ネットワーク式のシステムではツリー式に比べて50倍の力を発揮します。まぁ間違いなく収集つかなくなりますが。

ということで、互いに一長一短です。
チームで活動する時の目的やタイムスパンで形態を変えられることが理想ですね。(とはいえなかなかそれは難しいのですが…)
でも、もしこの2つのいいとこ取りが出来たらどうでしょうか。
つまり、省エネ大パワーのチームです。


■ヴィジョナリーチームのモデル!

さぁさぁ皆さん!ここが一番の見所ですよ!

コイツこそが、省エネハイパワーな組織モデルである「ヴィジョナリーチーム」です。画像は僕の思うヴィジョナリーチームのモデルです。
言うまでも無いですが、このど真ん中に屹立するぶっとい柱がチームの「ヴィジョン」になります。

チームに確固たるヴィジョンができると、チームの成員はビジョンからの視座を手に入れます。
具体的に言うと「この仕事って俺らの目指してるもんかね?」とか「目的(ヴィジョン)から考えると、この会議意味なくね?」みたいな疑問を自然に持てるようになります。
つまり、お話のテーマが統一されて、管理が必要なp数が減るわけですね。

また、この構造を真横から見ると、ツリー構造になっています。つまりツリー構造の省エネと小回りをネットワークチームに付加することが出来ます。
加えて弱点だったパワーの小ささも、地盤になるネットワークチームが支えてくれます。

ざっくりまとめると「ツリーチームの省エネとネットワークチームのパワーを合体させた」組織モデルがヴィジョナリーチームと言えそうです。


■デザイン経営・デザインマネジメント

最近流行りの言葉ですね。これまでさんざんマーケティングだ何だとリソースをフローさせることに腐心してきた人々が、ついに出すものも枯渇した頃に出現した概念です。言い過ぎました。笑って流してください。

そんなデザイン経営で最も必要なことが、上で話したヴィジョナリーチームの開発と、そのヴィジョンの維持です。

ことヴィジョナリーチームの開発や育成には力を入れても、ヴィジョンの維持はすっぽり抜けているということがよくあるように思います。

ビジネスは一瞬の勝負だ!乗り遅れたら負けだ!と方針をコロコロ変えてませんかね?それ、ただただ「八方美人な何でも屋」でしか無いですからね。
あと、乗り遅れって言ってる時点で、他人と同じ船に乗る愚行を犯しております。


■組織レイヤーの妄想

これは僕の妄想する組織の仕事のレイヤーイメージです。
上から

「philosophy」
「vision」
「mission」
「order」
「work」

とどんどん具体的になっていきます。ちなみに各レイヤーは

「philosophy」「vision」→Why?
「mission」「order」→How?
「work」→What?

に対応しています。で、visionまでは収束していく必要があると考えています。はっきりしたvisionの元に行われる一連の仕事をたくさんしていくことでphilosophyが立ち表れるイメージです。常にwhy?から問う。なぜそれが必要なのか?

多分こんな感じで良い組織ってできてるような気がするのです。
そしてこんな組織を作ってみたいです。


■まとめ

最後の方は、なんか満足してちょっとふんわりしてしまいましたが、まとめます。

・ツリー構造は省エネだけどパワー不足(変数pが増えない)
・ツリー構造モデルになりがち
・ネットワークモデルはパワーはあるが収集つかない
(変数pが増えすぎ)
・ビジョナリーチームモデルは省エネハイパワー(変数nとpの効率最高)
・ビジョンを固めて仕事をたくさんする中で哲学が生まれる
・良い組織は哲学=why?という疑問に根ざす

多分言いたかったことはこんな感じだと思います。
久しぶりに考えすぎてすごいふんわりしてしまいましたが、お目通しいただけると嬉しいです。

ではではまた次回。

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