目標

僕の目指すデザイナー像

最近小さな夢ができました、どうもウチダです。
ハッシュタグの募集もあったし、せっかくなので目指すデザイナー像をちょっと書いてみようと思います。そうです何事も自己暗示からです。


■ズバリなりたいデザイナー像

ズバリなりたいデザイナーは「経営に首突っ込む系デザイナー」です。

というのも、デザインってホントは経営から現場レベルのところまでを一気通貫に計画しなくちゃ、ほとんど意味がないものだと思っているからです。
というよりそういう風に習いました。

最近クリエイターの集まるイベントなどにちょいちょい顔を出すようにし始めたんですが、そこらで話を聞くと、デザイナーさんが頼まれる仕事は「わかりやすい視覚的アウトプットを短期に出せ」というものがほとんどのようでした。
いわば体のいいお絵描きオペレーター扱いになっています。頼む側のデザインリテラシーと頼まれる側の経営リテラシーのすれ違いから、かなり雑な指示や無茶な納期、微妙な価格設定に悩まされている仲間が後を絶ちません。


■デザイナー?オペレーター?

個人的にはデザイナーとオペレーターは違うお仕事だと理解しています。
ちょこっと定義すると

デザイナー
企画から実現、広報・販売にフィードバック分析までを一貫で管理する人。理想を言うとスーパーマン。実際は広く浅く、各部門同士をつなぎ、プロダクト全体を統一管理する人。ジェネラリスト。お仕事の調律者や指揮者。

オペレーター
仕様書やオーダーに対し、最小限のコストで最大の効果を生むアウトプットを提供する人。こと仕事の実現に関わる。スペシャリスト。お仕事の専門家。

このあたりは混同されてるような気がしてなりません。

というのも当たり前で、クライアント(企業)は基本的にオペレーターをたくさん集めて、組織全体で問題を解決する仕事のスタイルなので、必然的に「オペレーターのアウトソーシング」としてデザイナーを求めています。
少なくとも僕のいる会社はそういう理解で外部のデザイナーを見ています。

そうなるとデザイナーがクライアントから求められる像は「空いた穴を短期的に埋めてくれる期間作業員」となってしまいます。
単発・短期のお仕事は当然長続きしないですし、経営サイドから見ても投資としてのストックになりにくく、長い目で見て損です。
ロゴを作ってもらったものの、うまく使いこなせず無駄にいくつもロゴを作ったり、その都度受注先を変えてめちゃくちゃになっている企業を見たことがあります。(というかそういう企業とお仕事をして、リリースギリギリでプロジェクトが立ち消えになりました)

デザイナーとして仕事をもらえる事自体はとても良いことなのですが、この構造に気づかないままオペレーターとして教育されて行くと、いつまでたっても貧乏ですし、その人の知恵が世界に行き渡らなくなります。
下手すると、そのデザイナーさんの実力の1割も出せないまま「安いうまい速い」の粗悪品を世の中に増やす可能性すらあります。
真摯に学んできた人の知恵を使ってゴミを作るとか、もはや人間社会に対する冒涜です


■デザインコンサルティング

ということで、なりたいデザイナー像はデザインコンサルティングに関わるデザイナーです。卑近な表現をすれば冒頭の「経営に首突っ込む系デザイナー」です。
デザインの力が正に目に見えて効いてくるのは、全社的なデザイン活動の実施と、それによる経営資産の構築にあります。

僕はそういう感じのデザイン資産が、日本中の企業に増えれば、必然的に国レベルでデザインリテラシーが上がり、経済も回ると考えています。
何より、僕の仲間が助かります。各々の真の実力をフルスロットルで解放したら、多分宇宙を凹ますくらいはできると思います。ジョブズもそういってました。


■まとめ

今回はなんだか熱い感じの文章になって満足です。多分クリエイターさんはある程度賛成してくれるのでは。
ただ、デザインコンサルタント的なデザイナーになりたいというオチはなんだか月並みでしょぼいなぁ…

まぁいいや。とりあえずこんな感じで、本日はおやすみなさい。

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