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ブラジル旅行記2 アマゾン料理と本物のアサイー

ロサンゼルスにいる時から、ブラジル出身のパートナーからブラジルのアサイーのお話は何度も聞いていました。
LAの有名なオーガニックスーパー、Erewhonで売っているアサイームースが二人とも大好きでよく食べていたのですが、ブラジルのアサイーはそれよりも段違いに美味しい、と説明を受けていました。Erewhonのアサイームースには、MCTオイルやギーやアーモンドバターなど、良質な脂質がたくさん入っていることで独特のテクスチャーと風味がありましたが、ブラジルでしか食べられないフレッシュなアサイーは、他に何も混ぜる必要がなく、アサイーだけでとっても濃厚なのだそうです。


ご参考までに、Erewhonのアサイームースの材料です。
食べた後かつ指が写ってしまっていてすみません。


私が持っていた冷凍のアサイーパックのイメージは、少しシャビシャビしていて、それだけだと風味もあまりないような印象だったので、彼がとても熱心に力説するブラジルのアサイーをとても楽しみにしていました。



サンパウロ到着後1日目の夜、今度は別のお友達と、アマゾン料理を食べに行くことになりました。
私たちが到着する前に彼のお友達が来ていて、早速ピラルクというアマゾンに生息する巨大淡水魚が食べやすいスティック状になっているフライを注文してくれていました。
私たちはなかなかお腹がいっぱいだったので、どれくらい食べられるか分からなかったのですが、彼のお友達がどうしても食べてみてほしい!と言っていた、コロソマというとても大きな淡水魚のグリルのセットをみんなで食べることにしました。

シンプルなグリルなのですが、なぜか本当に美味しかったです。
アジをもっとふっくら肉厚にしたような感じかもしれません。
お魚と一緒に、バナナとコーンのペーストやファロファなどの付け合わせが6種類ほどあり、楽しく食べることができました。

そして、パートナーの興味がそそられたのは、saúvaという大きめなアリです。このお店を勧めてくれた彼のお友達たちは食べたがらなかったのですが、私も興味があり、一緒に食べてみることにしました。

黄色いソースは、ブラジル在来のお芋のソースです。

おそらくフリーズドライになっていたアリさんは、ケールチップスのようなとても良い食感かつ、一番驚いたのは、香りです。
オレンジの皮のような、レモングラスのような、とてもアロマティックな香りがしました。
お友達たちは相変わらず「え〜」という顔をされていたのですが、実際に食べた私たちの目はキラキラになり、「もっと食べたいね!」「ボウルいっぱいにほしい!」と興奮していました。

そして食事が終盤に差し掛かるころ、やはりパートナーはアサイーがメニューにあるかどうか、ソワソワしはじめました。
デザートメニューをもらうと、ばっちりアサイーがあり、しかもデフォルトでアサイー以外のものが何も入っていないようでした。
トッピングのタピオカとバナナがあるとの記載があったので、パートナーはそのトッピングは最初から載せるのではなく、別にしてほしいとリクエストしていました。徹底しています。

一方、お友達たちはアサイーにはそこまで興味がないようで、レモングラスのアイスを注文していました。
ブラジルの人みんながアサイー熱心なわけではないようです。

そしてアサイーが運ばれてきました。

見た目の色味、テクスチャーからして、お馴染みのアサイーボウルとは違うことがわかりました。
パートナーも、良い予感がしていたようです。
一口食べると、「これだ!これが本当のアサイーだよ」と歓喜の声。
本当に、全然違いました。
その違いを例えるなら、インスタントコーヒーとスペシャルティコーヒーの違い、市販のチョコレートとセレモニアルカカオの違いのようなものでした。
風味の複雑さが圧倒的に違います。実際に、コーヒーのような、カカオのような風味もありました。
たくさんの風味があるということは、それだけ成分が失われていないということです。反対に、普段食べている風味の少ないアサイーは、随分と本来の成分が失われているということです。

テクスチャーも、バナナかアボカドを混ぜたかのようなモッタリ感がありました。

感動しました。
本当のアサイーを体感することができ、やっと今までパートナーが力説していたことの意味がわかりました。全然違います。

この後も各地で本物のアサイー探しをすることになるのですが、本場ブラジルの大都市でも、このクオリティーの、他に何も混ざっていないアサイーは珍しかったです。
到着初日に出会えたのは幸運でした。

丸一日がかりの移動の後、無事に本当のピュアアサイーが食べられるかどうかのソワソワも落ち着き、ゆっくりと休むことができました。

もう少しだけ、サンパウロのお話が続きます。