見出し画像

89.10:03 カオスなジブリ展で感じた「好き」

朝9時。
既に室温が29度近くある。
梅雨はまだ来ていない。
「夏を先取り」とは昔よく聞いたフレーズだが、まさに夏が梅雨の前にやってきたようで、正直困ってしまう。
もう少し涼しい時期を過ごしたかったなあ。


先日、京都市京セラ美術館で開催中の「金曜ロードショーとジブリ展」に行ってきた。
前回は「キュビスム展」に行ったのだが、こちらも同じく京セラ美術館。

更には「村上隆もののけ京都」も同時期開催なので混んでいた。
ちなみに、「村上隆もののけ京都」にも行く予定だ。

最近は本当に展覧会によく足を運んでいる。
年に2、3回の頻度だったのだが、今年は既に5回。
まだまだ行きたい展覧会があるので、更に回数は増えるだろう。

そんなに行って楽しいのか。
はっきり言って、楽しい。
必然的に美術館によく行くので、この本を買って少しずつ読んでいる。

『学芸員しか知らない 美術館が楽しくなる話』

著者の方も、noteを書いてらっしゃるようだ。

それはさておき、ジブリ展であるが、日時指定であるにも関わらず
物凄い人で、最初のパネル展示部分は全く進めなかった。
びっくりするくらいの立往生である。
あれは果たして良いのだろうか。
より多くの方に来てほしいだろうが、展示物を十分に鑑賞できないストレスたるや果てしないものである。
パネル展示に関しては、「読む」ことが必要な内容だったので、来場者の歩みは通常の展覧会よりもかなり遅かったのではないだろうか。
パネル展示以降については、混んではいたが、進まないということはなかった。

皆さん大人しく順番にパネルを見ていらして、本当に尊敬した。
私は人疲れする方なので、パネルセクションはほどほどにして次に行った。
代わりに図録を購入して、じっくり読むことにしたが、これが正解だった。
とても面白い図録だった。
絵コンテをじっくり見られなかったのだけは残念だ。

私はジブリ作品に、日本独特の侘び寂び文化や、白黒はっきりしない灰色の部分、闇さえも感じる。
ジブリのそういったところに心惹かれる。
海外アニメの勧善懲悪ストーリーやシンデレラストーリーが悪いわけではないが、あまり観すぎると、最近は心が辛くなってしまう。
子どもの頃はそんなことは思わなかったのに。
ジブリについては、もちろん子どもの頃から好きだったが、大人になるとより味わい深いと感じるのが面白い。
とは言うものの、クラシックなディズニー作品をよく観て育った身としては、そちらも捨てがたいのだが。

人は変化するし、感じ方も変化するものなので、その時の自分に合ったものを観るのが一番である。
芸術は「良い」「悪い」ではなく、「好き」かどうかで判断するのが良いと思っている。
今回の展覧会は自分の「好き」を認識できたので、人は多かったが、良い展覧会だったのではないだろうか。

さて次は、村上隆展にいこうかな。
国内外の方々で大賑わいの展示会である。
果たして、無事に作品を見られるのだろうか。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?