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ホラー映画レビュー第17回『ディープ・サンクタム』

2014年/スペイン・80分


監督
アルフレッド・モンテーロ


脚本
アルフレッド・モンテーロ
ハビエル・グリョン


出演
マルタ・カステジョテ
ソエル・フェルナンデス
エバ・ガルシア
マルコス・オルティス
ホルヘ・パエス

※ネタバレあり

あらすじは、男女5人組の仲良しグループで旅行を楽しんでいたが、ある一人が洞窟に行こうと言い出し、洞窟で出口が見つからず遭難する話

シュチュエーションホラー

些細な軽いノリから人間が極限状態に追い込まれる。

登場人物がかなり緩くて、楽観的

飲んで、ドラッグやって、セックスするという快楽の三拍子を楽しむ5人組。

そんな旅先でのお茶らけムードから自然の恐怖、極限の人間の恐ろしさを知る作品。

リアリティーが強調されるPOV撮影

旅先という事で、ハンディカムが引き立ち、ドキュメンタリーホラーの要素もある。

洞窟に行こうと。一人が言うのだが、戻って来れなくなり、遭難するというとても解りやすいストーリー。

洞窟内は暗闇なので、持ってるカメラ(暗視機能を利用)やライトを使って、生き延びようとする。

光が無い恐怖

さらに洞窟ということで、身動きが思うように取れない空間が圧迫されるストレスは、観てるこっち側にも伝わって来る。

座ってるシーンや、横になってるシーンも多く、立つ、歩くという普通の事が制限される苦しさは、心が晴れない。

もちろん食料もないし、水も海水で飲めない。

さぁ、どう生き残る?

食料が無い中、一人が衰弱しきる。

どの道、こいつは死ぬ。

じゃ食料にしようと。

そう、仲間を喰らうのだ。

脱出不能な洞窟という怖さから人間の恐さへの移り変わりも楽しめる。

小さな思いつきのお遊びがここまで大きくなるとは誰も思ってなかっただろう。

ラストは仲良し5人組の末路として、善と悪、何が正解なのか考えさせられる。

日常のちょっとした変化から、極限の非日常になる。

刺激を感じて、極限の非日常をどうぞ。

『ディープ・サンクタム』


シルキーライン服部


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