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【臨床検査向上委員会】コミュニケーション②〜報連相〜

このシリーズでは「臨床検査技師のあれこれ」について、Twitterでは文量が足りないなと思うときに更新していきます。
脳内から溢れ出る言葉をただ紡ぐので、もしかしたら話が二転三転する可能性もなきにしもあらずですが、その辺も含めて楽しんでもらえたらなと。
一種のエンターテイメントとしてみてくださると嬉しいです!

では早速まいりましょう。
本日はコミュニケーション編②「報連相」についてです。

報連相の固定概念は間違っている

報連相(ホウレンソウ)は一般的に部下から上司、同僚間できちんと行うことが社会人の基本とされているが、個人的にはそれよりも上司から部下(もしくはチーム)へのホウレンソウの方がよっぽど大事だと思っている。


なので今日は同僚間や部下から上司っていうよりは「上司から部下へのホウレンソウの重要性」について考えていることを言語化してみた。


参考になるかどうかはさっぱりわからないが、前回同様エンターテインメントの一部として見てくれればこれ幸いである。では参りましょう。

なぜ上司から部下のへホウレンソウが大事なのか?

なぜかというと、上司というのは会社(経営)から「こういう方針でいくんやで」って生の情報をもらっている。それを自分の部署へ中継する役割も仕事のひとつ。一般社員というのは、こういう情報をあまり持ち得ない。


どんなに立派なビジョンやパーパスを掲げていても知らなければ意味がない。というよりそこにコミットできない。上司は軍隊レベルで「お前らこれに従えや」ってほどじゃなくても、ある程度は理念や当期の目標に対して進んでいこーぜとディレクションしないといけないわけで。


それを可能にする手段としてホウレンソウはとても大事。


部下へ報告しない上司とは?

このタイプの上司は、自分だけが特別な情報を抱えているという悦に浸っている輩に多い印象。そして結局は回りまわって自分が苦しむことになることも知らずに(もしくは低評価につながる)

そういう人たちって素晴らしいことに仕事以外にも人生の意味を見出しているから、仕事で低評価だろうと、うまくいかなくたって、報酬さえもらえていればOK!みたいな連中。それで部署のスタッフが困ろうと、まあ自分の人生にはなんの影響もないわけだから平気でやれちゃうよねって話。


サイコパスに多いのかな?と思うが、この業界、権力や名声が欲しい人間ばかりが上に登っていくシステムなので、どうしても無能が上にいってしまう(ここでいう無能とは論文とか書いていないとかではなく、チームとして臨床検査を行うってこと、仕事は人生の一部っていう概念がすっぽりと抜けてしまった奴らのことをいう)。

まあ、まともならこんなご時世に朝までコースの飲み会を主導したり、肝心なときに休暇をとるような奴が技師長にはならないよねっていう。


連絡しない上司とは?

これもあるあるだが、連絡(情報伝達)をしない上司というのも一定数存在する。単に自分のことでいっぱいいっぱいになってしまう低キャパシティ傾向であるか、連絡しなくても察してね?というなんとも自分勝手な発想ができてしまう人間に多い。あと絶望的なのは「自分のタイミングで、自分の思ったことを言いたい」タイプの人間。これは絶望通り越して厄災。


連絡事項をちゃんと連絡しないことで起こることは…わざわざ言うまでもない。


相談しない上司

報告しない、連絡しない上司より、厄介な存在がコレ。

自分で分かんないことも相談しない(したとしてもすでに答えは決まっている)。このタイプは本当に厄介。デスノートがあったらできるだけ鬼畜な方法で具体的に指示を書いて処分したいくらいに厄介で迷惑極まりない。


臨床検査科というのは、いろんな検査があつまった集合体なので、全部をひとりで見ることは当然できない。というか不可能。たまに「全部の分野経験しているんだZE!」って自慢めいたことをいう老害も散見されるが、現役でバリバリ毎日やっている人には絶対に勝てないし、情報の鮮度、濃度だって違う。


いくら学会で情報を仕入れているからといっても、現場の温度感がわかってないと無茶な仕事を勝手にとってきたり、承諾してしまったりする。(そしてみんなを困らせる)



他方から検査技師の仕事が増えるような案件を頂いたときは、まずはそれが自分の部署の検査技師が対応可能かどうかってことはマスト。ここから研修しますみたいなレベルだと、導入までに教育体制も構築しないといけないし、その間のカバーやヘルプはどうすんの?みたいなシフトも考えないといけないしであまり現実的じゃない(もちろんマンパワーが溢れかえっているのなら積極的にやってもいいと思うが)。


次に対応可能かどうか考える要素として、シフト的にきちんと休みが取れるバランスにできるかどうか?ということ。注意したいことは、対応できたとしてもそれが部署的に最大出力を出さないとできないことであればやるべきではない

短期的な仕事ならわかるが、長期にわたる場合はスタッフのフィジカル・メンタル回復も考えておかないとダメ。そして最後にそれを対応することによって、他にどんな影響がでるかどうか。ここも欠落してしまっている場合が多い。

シフトのスライドで対応しないといけない場合は、必ずほかに影響がでる。それが許容範囲内なのか、それともちょっと無理しないといけないのか。無理する場合でもコスト的に見合うものなのか?というところまで。


仕事が増えるというのは思っている以上にストレスになるものだし、トラブルの要因にもなる。単に目の前の案件だけをこなせばいいってもんじゃない。


なので最低限この3つ(対応可能か、休めるか、他への影響は?)はきちんと言語化しておかないと、自分がその役目を降りてから他の人が担った場合にとんでもない労力をかけてしまうことになる(まあここでも自分さえよければいいって思っている技師長が圧倒的多数なのでいとも簡単にやってのけてしまうのであるが、個人的には持続性がないことにはクソくらえだ)。


ホウレンソウ…中でも「相談しない」リーダーほど厄介なものはないと、理由に関しては氷山の一角レベルだが解説してきた。



これは余談というか実話で、僕の周りのことではあるが、このホウレンソウがまったくできない技師長を知っている。


本人はしているつもりかもしれないが、昨日言っていることと、今日言っていることが全く違ったり、気分も鬱っぽいのか喜怒哀楽がすごい(哀楽はないか)。


あくまでチームとして考えたときに、スタッフをモチベートできない人物がその座に就いているのは企業としてマイナスでしかない。


ただ、そんな人でも年齢だけで技師長ができてしまうのが、残念なことに臨床検査技師ワールドの実際なのだ。

僕もまだ若いが一応少人数とはいえ技師長をやっている。だから技師長らしく働かない人物はリスペクトしたくてもできないし、なんなら「ちゃんと仕事せえや!!」的な勢いで文句だって言っている。

臨床検査技師って色んな働き方があるからこそ、部署も違って複数のトップが存在したり、働き方も幅があるものだけど、文字通りデスクに座ってばっかりの技師長に存在意義はないと思っている。足をつかえ、足を。


と今回は「ホウレンソウ」について書いてきた。これは僕の中の意見としては氷山の一角みたいなものだし、書きたいことはもっとたくさんある。

これ以上書いてしまうと、脱線に次ぐ脱線になり、元に戻れなくなってしまうので、今日はこのくらいにしておく。


ではまた次回の「臨床検査向上委員会」でお会いしよう。

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