【あおぎりメモリアル】エピソード“大代真白”
2年生4月
放課後、外で風景デッサンをしていた。近くをロードワーク中のバスケ部が走り抜けていく。突然後ろから、「素敵な絵ですね。私も時々絵を描くんですけど、そういう線が描けないので羨ましいです。」と声をかけられる。振り向くと髪も肌も白く、紫の瞳が印象的な女の子がこちらを見て立っていた。
バスケ部の先輩から「大代!早くしろー!」と呼び戻されてしまったため、「邪魔しちゃってすみません。それじゃ!」と言って女の子は走り去ってしまった。
大代って言うのか。
予感めいた何かを感じる子だ