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Slackで相手の体調がわかる!ANBAIを活用した「げんき予報」とは

リモートワークの課題「メンバーの顔色わからない問題」

コロナ禍以降に急速に広まったリモートワークも、すでに定着しつつある昨今。
とくにIT業界ではもはや当たり前と言っても過言ではないほど広まってきました。

そんななかで課題となるのが「社内メンバーの顔色わからない問題」
対面コミュニケーションなら、言葉のニュアンスや表情で「この人ちょっと疲れているのかな」「今日は機嫌が良さそうだな」と感じ取れていたものが、オンラインMTGやチャット中心のコミュニケーションになるとわからなくなってしまうもの。

相手が元気に働いているのか、忙しくて疲れているのかが分からないと「いま仕事の依頼をしても大丈夫かな…」などと躊躇してしまうこともありますよね。

DUMSCOも「フルリモート・フルフレックスOK」の会社であり、社員が全員オフィスに揃うことは基本的になく、主にリモートワークで勤務するメンバーがほとんど。

そんなDUMSCOが「社内メンバーの顔色わからない問題」を解決すべく導入したのが、ストレス計測・セルフコンディショニングアプリ「ANBAI」とSlackを連携させた「げんき予報」です。


「げんき予報」とは

「げんき予報」とは、社内Slackのディスプレイネームの横に出るステータスに、その日の自律神経の状態が天気マークで表示される仕組みのこと。
天気マークにカーソルを合わせると、

・自律神経の状態の詳細
・前日の歩数(社内順位も)
・MSF(「仕事のない日」の睡眠中央時刻。夜型か朝型かを判断するための指標)

が表示されます。

ある日の筆者のげんき予報

自律神経の状態の計測には、DUMSCOが提供しているストレス計測・セルフコンディショニングアプリ「ANBAI」を利用しています。
その日にANBAIで計測した自律神経データと、アプリ内で取得している前日の歩数・睡眠時間のデータをSlackに連携させ、心身の状態を天気で表しています。
ANBAIのストレス計測の仕組み
DUMSCO社内の登録メンバーは、その日のANBAIの計測結果がSlackのAPI経由で自動更新される仕組みです。

自律神経の状態を天気で表す

天気は11種類(❄️ 🌧️🌦️🌥️⛅🌤️☀️🌪️⛈️🌩️⚡)あり、「エネルギーレベル」と「ストレスバランス」の組み合わせによって決まります。

エネルギーレベル:身体の状態をストレスや状況にうまく適応させるための、自律神経の働き具合を数値化したもの。数値が高いほど自律神経活動が活発であることを示し、現在の身体がストレスに対応し、回復できる余力があると考えられます。

ストレスバランス:自律神経における交感神経と副交感神経活動のバランスを段階で示したもの。ストレスの要因を感じ取ったとき、その防衛反応として交感神経が身体を緊張状態にして、心拍数の上昇などが起こります。ストレス要因が遠ざかると、副交感神経が活発になり、身体を回復させようとします。交感神経と副交感神経がどちらも均衡が取れている「バランス」状態が好ましいです。

縦軸がストレスバランス、横軸がエネルギーレベル

例えば、天気マークが⚡️のときは、エネルギーレベルは高めですがストレス傾向にあるため、「アクティブに動けるけれど体はストレスを感じている」状態。

天気マークが❄️のときは、エネルギーレベルが低くリラックス傾向にあるので、「ちょっと眠かったり体が重かったりするし、ガッと集中しなければいけない作業には向かない状態かも」といったように判断できます。

人は日常生活のなかで、意識していなくてもさまざまなストレスにさらされています。なので、日々のエネルギーレベルはある程度波打って上下するのは至って普通ですし、げんき予報も日々気にしすぎる必要はありません。

しかし、げんき予報が表示されることで「この人最近ずっと🌪マークだな…」と気にかけてあげることもできますし、「連休でリフレッシュできたのか☀️マークだな」と安心できたりもして、リアルのコミュニケーションで「顔色を見る」のと同じような効果があるため、リモートワークでのチームづくりに役立ちます。

MSF(睡眠中央時刻)も表示

また、MSF(Midpoint of sleep in free days)=睡眠中央時刻は、眠りに落ちる時刻と、朝目覚める時刻の中間の時刻のことで、これによって朝型か夜型かがわかる指標です。
「仕事や学校などの制約がない場合、何時に寝て起きるのが最も楽か」で時刻を計算してMSFを算出します。

DUMSCOのげんき予報では「仕事がない日」の睡眠時間と起床時間をANBAI内でサーベイした結果をもとに算出しており、例えば筆者の場合はMSF5:00で「やや夜型」。
朝一のMTGはあまり集中できず、午後にエンジンがかかってくるタイプです。
MSFの数値もSlackのげんき予報に表示することによって、「この人との打ち合わせは午後の方が良さそうだな」などと配慮することもできます。

歩数と社内順位

ANBAIではスマートフォン端末の歩数計センサーを利用して歩数を記録しており、Slackのげんき予報にも昨日の歩数が表示されます。
運動することによってストレスが軽減されたり、自律神経のバランスを整えるためにも役立つので、げんき予報に歩数と社内順位を表示することで運動するモチベーションを上げる目的があります。
歩数があまりにも少ないと「○○さん、全然運動してないじゃないですか!」とつっこまれることも(笑)
そんなふうに、ちょっとした会話のきっかけにもなります。

リモートワークでも相手のことを「適切に思いやりやすく」

DUMSCOのげんき予報は、メンバーのことを管理しようという目的ではなく、顔が直接見えないなかでもお互いのことをちょっとずつ慮りやすくするという目的のもと運用されています。
リモートワークの会社だと、過剰に気を遣いすぎることがむしろコミュニケーションの妨げになるかもしれませんが、げんき予報を可視化してお互いの温度感を少し把握しあうことでチームづくりの一助になればと考えています。

2023年現在のDUMSCOでは、たまに出社するメンバーがいたりオフラインでのコミュニケーションをとることもあります。
直接顔を合わせていても、相手の体調をパッと見ただけではわからないこともありますが、げんき予報が相手を思いやるきっかけになるのはオンラインでもオフラインでも変わらないと感じています。

SlackとANBAIを連携させる「げんき予報」を導入したい企業の方はご相談ください

「うちの会社でも「げんき予報」を導入したい」「もうちょっと詳しく話を聞いてみたい」とお考えの、企業の人事・経営者の方がいらっしゃいましたらお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ▶︎https://dumsco.com/contact/





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