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「戦略」が無いとダメですか!?

最近サッカーを見ていると良く耳にする、「戦略」や「戦術」
一般のサポーターからも、今のサッカー日本代表には、戦略はあるが戦術が乏しいなんていう声が出るようになった。

この「戦略」と「戦術」、最も声高に語られるのがビジネスの世界。
確かに効率的で賢そうに聞こえるが、その正体はいかなるものなんだろうか?

そもそも戦略と戦術は、目的達成のためのもの

目的に対して、成功のための方向性や考え方を示し、全体像を見据えながら練るのが「戦略」。その「戦略」を実行するための具体的な行動や手段、実際のオペレーションが「戦術」。

・・・ということは、

先ほどのサッカー日本代表の例でいうと、勝つという目的のもと「いい守りからいい攻撃へ繋げる」という方向性(戦略)は示せているけれど、そうした戦略に必要な、より具体的な指示や行動ができていないということになるようだ。

言いたいことはわかる気がするが、果たしてそれは芝生の上で感じる選手たちの感覚と同じなのだろうか・・・、所詮、机の上での話というような気もする。


私自身、宿を立ち上げるにあたって、いろんな人から戦略や戦術の重要性を説かれてきた気もするが、正直今まであまり気にしてこなかった(笑)。

・・・というのも、宿の継続性を考えると、利益の追求という目的もあるにはあるが、誤解を恐れずに言うと、お客様はもちろんのこと、何より自分自身がHappyになるというのが一番の目的。

Happyというのは、人と人とのリアルな関わりの中から生まれる、心の内側で起こる感覚や感情であり、戦略や戦術といった計画から生まれるものではない。

お客様との語らいが何よりも楽しいし、宿のコンセプトでもある「大人の一人旅を満たす」ことが私の喜び。お客さまとの交流を深めると言う意味で、旅の話を聞くラジオ番組(ポッドキャスト)の収録も行ってきた。

旅を通じて、お客様が本来の自分(世の中の価値観ではなく、自分の価値観)を取り戻す、そんなお手伝いをしたいと、常日頃思っている。

宿の目の前に広がる小鳴門海峡の夕焼け

「戦略」や「戦術」という言葉に違和感を感じるのは、宿をやることが自分自身の価値観と現実の生き方を一致させるための行為で、外側の価値観や視点で作っているものでは無いからだと思う。

世の中で持てはやされる「効率」というものが、どこかで人の関わりを減らすことを意味するように、「戦略」や「戦術」も、どこかで人の関わりや感情を排除していくようなものに感じてしまう。

やっぱりそんなことを考えるのは、誰かに任せるとして、
我が家の老猫のように、お客さまに相対して、その瞬間瞬間、互いの心が自然に動くのに任せて、楽しい時間を一緒に過ごす。

それでいいのかも・・・いや、やっぱりそれがいい(笑)。


「大人の一人旅を満たす」小鳴門海峡に面した2部屋だけの宿
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