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2拠点生活のススメ|第96回|2拠点生活ならではの特権

拠点が2つあるので、それぞれで使う物がだいたい2つあることになる。

例えば歯磨き粉や胃腸薬、インセンスなど、同じメーカーの同じ物じゃないと嫌というも物もあるが、わざと違う種類のものを使う方が楽しいという物もある。

最近、沼にハマりつつある万年筆も、セイラー製とプラチナ製、二カ所それぞれ違う物を置いている。使っているインクも同じブルーブラックなのだが、メーカーが異なるので、色も微妙に違う。さらにペン先のしなりや幅も微妙に変えている。近頃この2本のおかげで、場所移動する楽しみが一段と増したような・・・。

オーディオセットも、川西は真空管アンプと密閉型スピーカーの組み合わせ、一方徳島はデジタルアンプとバスレフ型スピーカーの組み合わせだ。スピーカーはどちらもイギリス製なのだが、出てくる音の性質は全く違う。徳島のセットは、どちらかというとロックやPOPS向き、川西のセットは、JAZZやクラシック向きだろうか。まあいえば、場所によって2通りの楽しみがあるということ。


実は、徳島で暮らし始めた頃、川西で使っている保温できるタイプのマグカップを徳島にも置きたくて、あちこち探し歩いたことがあった。保温できるものはいろいろあるのだが、どうも気に入る物が見つからない。

そんな時、店構えに惹かれてたまたま入った陶器屋さんで、白地にブルーの釉薬を大胆に施したマグカップに一目惚れ。保温なんて機能は急にどうでも良くなって手に入れることにした。保温できるタイプは便利だけど、陶器製のものはデザインが個性的で、手触りに温もりを感じる。どちらが良くて、どちらが悪いというわけでは無く、どちらもお気に入りになった。

わざわざ同じようなものを買わなくても、せっかく暮らす場所が2つあるのだから、それぞれで使うアイテムも、それぞれに楽しめばいいと気が付いたのだ。


2つの場所に、2つの楽しみ。

これこそまさに、2拠点生活ならではの特権といえるのかもしれない(笑)

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