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2拠点生活のススメ

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#万年筆

2拠点生活のススメ|第286回|書く筋肉

子どもの頃、質の悪い鉛筆を使って育ったせいか、力を入れて書くクセが抜けない 最近の文房具は、品質もいいし、ボールペンといい、万年筆といい、力を入れなくとも気持ちいいぐらい濃い線が描けるし、鉛筆を使うこともすっかり無くなった。 特に万年筆を使い始めてから、力を抜いて文字を書くように心がけてはいるのだが、気がつくと強い筆圧でペン先が大きくしなっているのを見てハッと気づくこともある。きっとペン先には良く無いんだろうな。 「書く筋肉」と呼ぶのも変な話だけど、僕らの世代はきっとし

2拠点生活のススメ|第260回|大人の仲間入り

モーニングページという朝の習慣を始めるに当たって、モチベーションアップのために kakunoという1000円の万年筆を手に入れた。それが去年の秋のこと。毎朝、万年筆を使ってノートに文字を書く、そんな日々が始まった。 ノートを始めて3ヶ月、すっかり万年筆の魅力に取り憑かれた私は、憧れだったコンバータータイプの本格的な万年筆を手に入れ、ボトルインクと共に購入。 これをキッカケに、ますます万年筆沼へとハマっていく・・・。 インクを補充することに快感を覚えるようになり、いつの間

2拠点生活のススメ|第164回|慣れてないこと

目だけはずっと良かったのだけれど、最近はめっきり老眼が進んできた。 パソコンは画面が発光してくれるので、まだ何とかなるが、字を書いたり、本を読んだりするときは、老眼鏡が手放せなくなってきた。・・・と言えども、いつもメガネを掛けているわけでも無い。 今朝は少し冷えたので、Tシャツの上にトレーナーを着ようと、頭から被るとメガネを掛けており、引っかかって鼻パッドで鼻を思いっきりこすってしまった。鏡を見ると鼻が少し赤くなっている。痛いやら、情けないやら・・・。 こうした経験を経

2拠点生活のススメ|第158回|月夜という名のインク

徳島と川西、どちらもお気に入りの万年筆を置いている。 川西にあるのはセーラーのプロフェショナルギア、徳島にあるのはパイロットカスタム823。セーラーには純正のブルーブラックのインクを、パイロットには、色しずくの月夜というインクを使っている。 この月夜、瓶も洒落ていていいが、色に風情や情緒を感じられるところが気に入っている。月夜とはよく言ったもので、夜空に浮かんだ黄色い月の周囲の、ぼんやり月光に照らされた青色と言ったイメージで、少し緑がかった落ち着いた青。太めの万年筆を使う

2拠点生活のススメ|第108回|ネットではなく、対面である意味

Twsbiに続いて、プラチナ万年筆も不具合が発覚。万年筆運が悪いのか、それとも私の使い方に問題があるのか、どういうわけかトラブル続きだ。 長文を書いていると次第にインクフローが悪くなり、どんどん文字が薄くなってくる。ペン先がカリカリと音を立てるようになり、しまいにはカスレが出ることも。ところがちょっと休ませると元に戻るし、短い文章を書くだけでは何も問題無い。 書けないということもないので、使い続けていくと少しづつ良くなると我慢していたのだが、やはり毎日のことでストレスを感

2拠点生活のススメ|第96回|2拠点生活ならではの特権

拠点が2つあるので、それぞれで使う物がだいたい2つあることになる。 例えば歯磨き粉や胃腸薬、インセンスなど、同じメーカーの同じ物じゃないと嫌というも物もあるが、わざと違う種類のものを使う方が楽しいという物もある。 最近、沼にハマりつつある万年筆も、セイラー製とプラチナ製、二カ所それぞれ違う物を置いている。使っているインクも同じブルーブラックなのだが、メーカーが異なるので、色も微妙に違う。さらにペン先のしなりや幅も微妙に変えている。近頃この2本のおかげで、場所移動する楽しみ

2拠点生活のススメ|第93回|日常にワクワクをくれるモノ

先日、徳島用にと思い、台湾製のTWSBI ECOという、今人気の万年筆を買った。 お手頃な価格というのもあるけれど、見た目もカジュアルでカッコいいし、何といっても吸入式なので、たっぷりインクが入り、補充の回数も減るので、毎日モーニングノートを書くのにもってこいだったのだが、初期不良なのか、ペン先の固定感が甘く、すぐにペン先が下がってグラつき字が太くなる。グッと押し込めば戻るのだが、今度はインクの出が悪くなって字がかすれてしまうというイタチごっこ。 さすがに毎朝のことでスト

2拠点生活のススメ|第84回|フランスの香り

徳島用に万年筆のインクを買うことにした。メーカーそれぞれインクボトルにも個性があり、机の上にガラス製のインクボトルがあるだけで文豪気分に(笑)。 万年筆に魅せられてからというもの、インクそして紙へと興味はどんどん拡がって留まるところをしらない。 最近は、何十種類という色のインクが売られているのだが、日常ノートに字を書く上で、あまりに派手な色を使うと落ち着かなくなるので、青と黒の中間に当たるブルーブラックという色を好んで使っている。 いつもは、万年筆のメーカーと同じインク

2拠点生活のススメ|第69回|万年筆のススメ

パソコンを使うようになって、字を書くという行為そのものが減ってきた。仕事の打合せもみんなノートパソコンを開いているし、スケジュールもスマホ。 もう筆箱でさえ、いらないなんて思っていたけれど、モーニングページを始めるようになって、改めて書くという行為が楽しくなってきた。 その大きな理由は、万年筆を使い始めたこと。(経緯は過去記事↓にて) 紙にインクが滲みていく感じや、紙の上を滑っていくような感覚、カリカリと文字とともに聞こえてくる音、そんなすべてが心地よく。すっかり虜にな

2拠点生活のススメ|第61回|自分へのご褒美

毎朝モーニングページを書き出して12週間が経過。「ずっとやりたかったことをやりなさい」という本の創造性回復プログラムの全課程を修了した。 毎朝、起き抜けにA4ノート3ページに渡って、自分の今思っていることを書き連ねる。日記のように起こった出来事を記すのとは違い、最初は何を書いたらいいのか。ノートが果てしない白い荒野のように感じた。 数行書いては止まり、また数行書いては思いを巡らせる、そんな繰り返しで、たかだか3ページの文章を書くのに2時間近くかかることもあった。 ガッツ

2拠点生活のススメ|第19回|アラ還オヤジの初体験を集めてみた件①

お手軽万年筆2拠点生活を始めてから、日記アプリで、何を食べたか、何処に行ったか、誰に会ったかなど簡単な記録を付けていた。・・・というのも私の脳の記憶を司る部分が破綻をしかけているようで、いろんなことをすぐ忘れてしまうから。よく考えれば、子どもの頃の記憶もどうでもいいものしか残っていないし、普段から忘れて困るようなことは、妻を外部メモリーとして活用するという酷い夫なのだ。 「自分を見つめ直したい」そんな思いから、とあるキッカケで、日記とは別に、モーニングページというものを始め