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2拠点生活のススメ|第158回|月夜という名のインク

徳島と川西、どちらもお気に入りの万年筆を置いている。

川西にあるのはセーラーのプロフェショナルギア、徳島にあるのはパイロットカスタム823。セーラーには純正のブルーブラックのインクを、パイロットには、色しずくの月夜というインクを使っている。

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この月夜、瓶も洒落ていていいが、色に風情や情緒を感じられるところが気に入っている。月夜とはよく言ったもので、夜空に浮かんだ黄色い月の周囲の、ぼんやり月光に照らされた青色と言ったイメージで、少し緑がかった落ち着いた青。太めの万年筆を使うと色に濃淡が出て、さらに何とも言えない味わいが出る。またインクに粘度が少なくサラッとしているので、インクフローも良く、書き心地もいい。

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色彩雫シリーズは、「日本の美しい情景」をモチーフにしており全部で24色。それぞれの色に付けられた名前も美しい。青系だけでも、澄んだ青空を思わせる鮮やかな「紺碧」、瑞々しい初夏の水滴のような「露草」、日本人に馴染み深い青色である「朝顔」や「紫陽花」、さらに水面に浮かぶ月のイメージの「月夜」他にも天色や深海など7色も揃っている。

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万年筆が、インクが、書くことを誘ってくる。書くことの楽しみが、またひとつ拡がった気がする。ほんと万年筆って奥深いんですよね。

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