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2拠点生活のススメ|第108回|ネットではなく、対面である意味

Twsbiに続いて、プラチナ万年筆も不具合が発覚。万年筆運が悪いのか、それとも私の使い方に問題があるのか、どういうわけかトラブル続きだ。

長文を書いていると次第にインクフローが悪くなり、どんどん文字が薄くなってくる。ペン先がカリカリと音を立てるようになり、しまいにはカスレが出ることも。ところがちょっと休ませると元に戻るし、短い文章を書くだけでは何も問題無い。

書けないということもないので、使い続けていくと少しづつ良くなると我慢していたのだが、やはり毎日のことでストレスを感じ、メーカーに直接電話してみることにした。意外なほどあっさりと、一度預かって調べさせて欲しいとの返事。こんなことなら、さっさと電話したら良かった。

ただ、販売店経由でないと修理は受けられないと言われた。ネットで買った旨を伝えると、プラチナ取扱店ならどこでも対応してくれるとのこと。買ってもいない店に持ち込むのは少し気が引けたが、仕方が無いので尋ねることにした。

訪れたのは、徳島市内にあるチャーリーという大型文具店。広い店内には、ペンやノートはもちろん、マニアックな文具もたくさん。万年筆も海外の高級ブランドから、日本のお手軽な物まで、メーカー品はペン先の太さもすべて揃っていて、見ているだけでも楽しくて、ワクワクした。

チャーリー 文具館 沖浜店

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応対してくれた万年筆担当の青年は、嫌な顔一つせず私の話を熱心に聞いてくれた。アマゾンで買ったので、保証書に日付も印も無いこと、壊れているわけでは無く、細かい調整をお願いしたいということ、私の話に質問を交えながら、細かくメモに取り、責任を持ってお預かりしますと言ってくれた。

彼にとっては当たり前のことかもしれないが、勝手放題な私の申し出に、親身になって対応してもらえたことに感動さえ覚えた。

メーカーが客と直接修理のやり取りをしないのは、きっと専門店の意見や症状の聞き取りを重要視しているから。万年筆というのは、メーカーと販売店の強い信頼関係で成り立っていることを身をもって感じた時間だった。

世の中には、いくらビックデータ × AI を駆使しても、こぼれ落ちる物がある。

やっぱり万年筆のような繊細で、思いがこもるものは、信頼できて、ずっとお付き合いできる、こうしたお店で買うべきだったな。

チャーリーさん、ご迷惑をおかけしてすみません、本当にありがとうございます!

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