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2拠点生活のススメ

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2021年5月の記事一覧

2拠点生活のススメ|第165回|ステイ×3 ホームだって

ジム帰りに銀行に寄ったり、100均に寄ったり、細々とした用事を片付けてきた。 街を歩いていると、当たり前だが皆一様にマスクをしている。色・形・素材、いろんなマスクがあるもんだな。最初は違和感しか無かったが、今や共通のファッションアイテムといった感じすらしてくるから不思議だ。 電話が掛かってきたのでマスクをずらして話していると、何か目線が気になり、顔を上げると駐車場のガードマンが恐い顔でこちらの様子をうかがっている。マスクをずらして電話していることがそんなにいけないことなの

2拠点生活のススメ|第164回|慣れてないこと

目だけはずっと良かったのだけれど、最近はめっきり老眼が進んできた。 パソコンは画面が発光してくれるので、まだ何とかなるが、字を書いたり、本を読んだりするときは、老眼鏡が手放せなくなってきた。・・・と言えども、いつもメガネを掛けているわけでも無い。 今朝は少し冷えたので、Tシャツの上にトレーナーを着ようと、頭から被るとメガネを掛けており、引っかかって鼻パッドで鼻を思いっきりこすってしまった。鏡を見ると鼻が少し赤くなっている。痛いやら、情けないやら・・・。 こうした経験を経

2拠点生活のススメ|第163回|ツキが無い

月が地球の影にすっぽり入る皆既月食。 しかも今年最大の満月とあって「スーパームーンの皆既月食」と騒いでいたが、銭湯を出て見上げる空に月の姿は無し。 世紀の天体ショーといえど、天気が悪いとなるとどうしようも無い。ツキが無いとはまさにこのことだ。 仕方が無いので、YOUTUBEで検索してみると、【LIVE配信】スーパームーン×皆既月食というのを見つけた。沖縄や東北・北海道ではこの天体ショーが見られているようだ。なんか画面を通してみると、あまりありがたみを感じないものだな。

2拠点生活のススメ|第162回|いいカッコしいじゃ無かったんだ

徳島の家は雑居ビルの3階で、2階は空きテナントだったのだが、最近借り手がついたようで事務所の改装工事が始まった。 天井にたくさんの蛍光灯を設置しているようで、部屋に居ると足元で電動ドリルの音がやたらと響き、床が振動する。このところ少し仕事も動き始めて、パソコンに向かっていたのだが、音と振動が気になって身が入らなくなった。 仕方が無いので、グーグル先生に近くのWIFI完備のカフェを教えてもらい、パソコンと共に出かけることにした。コロナ禍ということもあり、店内には人もまばら、

2拠点生活のススメ|第161回|思いがけずシンクロ

梅雨入りと同時に本格的な雨、気温も高くなって寝苦しくなってきた。 ここに来て、季節が早送りになっているような気もする。寝ていると早くも蚊に悩まされたので、電池式のノーマットを出してきた。スイッチを入れても電気が付かない、電池を入れ換えて一安心と思いきや、今度は薬剤切れのランプが点灯している。仕方が無いので、詰め替え用の薬剤を買いに家を出た。 近所のドラッグストアに行ってみるが、詰め替え用の薬剤は売り切れ、今度は薬も売っている大型のディスカウトショップへ、ところがこちらでも

2拠点生活のススメ|第160回|大人になりたくて

ラジオから流れてきた曲が妙に気になった。 どんなに足が速くなっても、追い抜くことにこだわらないで。その日の風に乗って進もう。たくさんの言葉覚えても、ちゃんと使えなくちゃ意味が無い。言い負かすより、はぐらかすより、優しさ手渡すために使おうよ。 等身大の歌詞が、オヤジのココロにも響いてくる。 「大人になんてならないで」・・・そう言われると、あの頃に戻ってやり直したいような気分になる。 もし自分が今、10代だったら何を考えているんだろうか。僕らの時代には無かったスマホやSN

2拠点生活のススメ|第159回|不思議なタイムラグ

昔読んだ村上春樹の小説に、飛行機に乗って長距離移動すると、カラダは移動し終わっているけど、自分の意識の一部が完全に移動し終わるまでにはタイムラグが生じるといった話があった。 そのときは、どういうことを言っているのか良く分からなかったのだけれど、2拠点生活を始めて、2つの拠点を行き来していると、何となくその意味合いが分かるような気がしてきた。 わたしにとっては、それぞれの場所のモードになるのに少し時間が掛かるといったことのような気もする。例えば着いた日のベッドはしっくり来な

2拠点生活のススメ|第158回|月夜という名のインク

徳島と川西、どちらもお気に入りの万年筆を置いている。 川西にあるのはセーラーのプロフェショナルギア、徳島にあるのはパイロットカスタム823。セーラーには純正のブルーブラックのインクを、パイロットには、色しずくの月夜というインクを使っている。 この月夜、瓶も洒落ていていいが、色に風情や情緒を感じられるところが気に入っている。月夜とはよく言ったもので、夜空に浮かんだ黄色い月の周囲の、ぼんやり月光に照らされた青色と言ったイメージで、少し緑がかった落ち着いた青。太めの万年筆を使う

2拠点生活のススメ|第157回|浜辺の植物

半月ぶりに徳島に帰ってきた。 川西の家にずっと引きこもっていたせいか、潮の香りがやけに懐かしく、波は無いのだけれど空に溶け込んだ海を見ているだけで、心が解放されていくのが分かった 浜辺にはブロッコリーのような見慣れない花がたくさん咲いている。不思議な佇まい。何だか気になって調べてみるとハマボウフウという植物だと分かった。 花だと思っていたブロッコリーのようなものは、どうやら実らしい。葉と茎を刺身のつまや天ぷらなどにして食べると美味しいとのこと。また漢方薬・民間療法薬と

2拠点生活のススメ|第156回|憂鬱は伝染する

先日、仕事仲間のディレクターに電話をすると、なんだか声が暗い。 お願いしている仕事の修正があって連絡したのだが、他の仕事でトラブルがあったのか、落ち込んでいる様子。こっちも修正かといったムードが終始漂い、なんだかイジメているようで、コチラまで重い空気に包まれてしまった。 映像の仕事というのは、修正が付き物。修正が重なってくると、自分自身が否定されているような気分になって落ち込むこともある。 彼の気持ちも分かるだけに、笑い話も交え、明るく用件を伝えて電話を切ったのだが、そ

2拠点生活のススメ|第155回|長〜い梅雨がやってきた

どうやら関西も四国も梅雨入りしたらしい。 こんなに早い時期に梅雨入りするのは観測上珍しいこととか、ただその分早く明けるのかと思いきや、今年の場合はそうでも無いらしい。天気予報を見ていると、梅雨が明けるのは例年並みの7月後半。早く始まった分、長くなるようだ。 梅の雨と書くのは、中国でこの時期、梅が熟すことに由来するそうだ。 文字面だけみると爽やかにも感じるが、梅雨の時期は、あまり体調が優れない気もする。調べてみるとその原因は、やはり湿気にあるようだ。 体に「湿気」がたま

2拠点生活のススメ|第154回|猫は、3度吐く

猫は自分のカラダをなめてキレイにするので、当然胃の中に毛玉が溜まる。 ちょうど今の季節は、冬毛から夏毛への生え替わりの時期で、グルーミングに余念が無い。猫の舌にはトゲがあって、それがブラシのように古い毛を絡め取るので、たくさんの毛が胃に溜まることになる。 そうした状態で固形の餌を食べたりすると、胃が刺激されるのか、突然ワウーとへんな声を出して、えずき始める。せっかく食べた餌を全吐きしてしまうのだ。 こちらも心得たもので、ワウーと変な声を聞きつけるとすぐにティッシュを用意

2拠点生活のススメ|第153回|キレる老人

今日は、湿度も高いし暑いし、一気に梅雨が明けて夏が来たような気分だった。カラダがまだ暑さに慣れていないのか、たいして何もしていないのだが、出かけるだけで疲れてしまった。 暑さのせいなのか、病院では大声でキレる老人に出会った。 職員の方がコロナ対策で体温を測るのだが、ゆっくりと聞こえやすいように喋るのが、馬鹿にされているような気がしたのか「何だ、さっさと言え!」と怒鳴る。 さらに、前を歩いている人に「邪魔だ、どけ!」と怒鳴り散らす。どうやら、前を歩いていた人は付き添いの方

2拠点生活のススメ|第152回|顔なじみっていいな

アレルギーパッチテスト中は風呂に入れないということもあって、シャンプーがてら、久しぶりに近所の散髪屋に髪を切りに行った。 店長さんが顔を覚えてくれていて、いつものようにカットだけでいいですかと声を掛けてくれた。このところ徳島で髪を切るようになって、この店に来るのも1年ぶり。そもそもそんなに通ってもいなかったのに、よく覚えているもんだ。そんなに特徴的な顔なのだろうか(笑) 髪を切ってもらっている最中に、「最近ご無沙汰でしたね、前を良く通られてるのは、お見かけするんですよ」と