少子高齢化に立ち向かう!30代経営者が考える従業員の育成戦略。
みなさん、こんにちは。
忙しいから 楽しいに。~ 未来が見える(だから)笑顔になれる ~
皆様の成長促進パートナー
中小企業診断士のまっちゃんです。
「従業員は言われたことしかしない……。」
「もっと会社のことを考えて、自分から動いてほしい。」
「優秀な従業員さえいれば、会社はもっと成長できるのに……。」
こんなふうに感じている30代の経営者の方も多いのではないでしょうか。若くして経営のかじ取りを任され、会社の未来を描きながら、奮闘している姿が目に浮かびます。しかし、それは本当に従業員側に問題があるのでしょうか?
経営者と従業員の意識の違いを理解する
まず、経営者として、従業員の意識や立場を理解することが大切です。経営者は組織全体の成果に対する責任を負い、常に先を見据えた意思決定を繰り返しています。会社の存続や発展を考え、いくつもの課題に取り組む必要があるため、その視点はどうしても広く、長期的なものになります。
一方で、従業員はどうでしょうか。彼らは、自分の担当業務に集中し、与えられた仕事を確実にこなすことが求められています。そのため、日々の業務に対して「失敗しないこと」「ミスを減らすこと」が優先される傾向にあります。従業員にとっての目標は、キャリアの安定や生活の向上であり、経営者とは異なる視点を持つのは当然のことです。
30代の若い経営者として、自分と従業員の視点が異なることを理解した上で、どのように彼らの意識を組織への貢献に向かわせるかが、今後の会社の成長において非常に重要なポイントとなります。
ドラッカーの「3つの貢献」による意識改革
経営の神様と称されるピーター・ドラッカーは、著書『経営者の条件』の中で、“3つの貢献”というフレームワークを提唱しています。この考え方は、従業員の評価基準を努力や成果そのものから、組織への貢献度にシフトさせるものです。今まさに30代の経営者にとって取り入れるべき考え方ではないでしょうか。
一、直接的な成果
売上や利益への貢献は、わかりやすい成果であり、多くの経営者が重視するポイントです。ここでは、目に見える成果に対して適切な評価を行い、従業員のモチベーションを引き上げることが求められます。
一、価値への取り組み
所属している部署の業務の効率化や品質向上、組織内のプロセス改善など、日々の業務をより価値あるものにしていく取り組みがこの部分に該当すると思います。経営者として、従業員が「どのように価値を提供しているか」を評価する視点を持つことが重要になります。
一、人材の育成
組織の将来を見据えた人材育成は、長期的な成長に欠かせません。従業員が自己成長を感じられる環境を整えることで、組織全体の士気も高まり、離職率の低下にもつながります。
では、実際にこの「3つの貢献」を組織に浸透させるためにはどうすればよいのでしょうか。取り組みやすい具体的なプランを提案したいところですが、方法論に入る前に、まずは従業員から意見を引き出す取り組みが重要だと感じています。
30代経営者にとってのリーダーシップ
若い経営者として、リーダーシップを発揮する際に重要なのは、自分自身が率先して実践することです。自らが組織への貢献に向けた行動を示すことで、従業員にとっての模範となり、彼らもまたその姿勢を見習うようになります。つまり、リーダーシップの本質は、「言葉ではなく行動で示す」ことにあります。
会社の未来像を共有する
組織の成長と個々の成長がリンクすることが理想ですが、そのためには経営者が自らのビジョンを明確にし、従業員と共有することが不可欠です。従業員は自分の役割や貢献が会社のどの部分に繋がっているのかが理解できると、自分の仕事に対する意義を感じやすくなります。
30代の経営者として、自分の描く会社の未来像を従業員と共有し、そこに向かうプロセスに彼らを巻き込むことで、組織全体が一丸となって前進できる土壌を整えましょう。
経営者が今こそ考えるべきことは?
最後に、今こそ経営者として「3つの貢献」に基づいた評価軸を取り入れ、従業員の意識を組織の成長に向けるべきタイミングです。従業員が個人の評価基準から組織への貢献度に意識をシフトすることで、会社全体が成長し続けるための礎が築かれます。
「人間は未来に生きる生き物」。
30代という若さを生かして、経営者としての熱意を持ちながら、会社、従業員、そしてお客様にとって魅力的な未来を創造していきたいですね。
そうすれば、きっと、
従業員は会社のことを真剣に考えてくれる
会社の成長をともに支える従業員が育つ
あなたの会社にとって必要な人材だけが集まる
そういった未来が見えてくるはずです。
皆さんの会社では、どのようにして組織を成長に導き、従業員のやる気を引き出しておられますか。ぜひ、ご意見や情報提供をお聞かせいただけましたら嬉しいです。
ご助言、情報提供などは、こちらから