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\プロが教える/試合観戦時の写真撮影のコツ

皆さんこんにちは!株式会社dscフォトグラファーの仁科貴博です。
この記事では、スポーツ観戦時の思い出を素敵な写真として残せるよう、普段私がフォトグラファーとしての仕事で意識していることの中から、誰でも簡単に実践できる撮影のポイントをお伝えさせていただきます!


1. 自己紹介

改めまして、フォトグラファーの仁科貴博です。dscではWEリーグ(日本女子プロサッカーリーグ)をメインに、写真撮影を中心としたSNSのコンテンツ制作業務を行っています。
また、Jリーグやブンデスリーガのサッカークラブの撮影や、ブランドの広告撮影なども行ってきました。


2. 試合観戦時の写真撮影のコツ

スポーツ観戦をしたことがある方は、その際に写真撮影をしたことはありますか?
多くの方が応援している選手や、試合会場、スタジアムグルメなどその日・その瞬間の思い出を記録に残そうと撮影したことがあるんじゃないでしょうか。

とても良い表情の選手が撮れたり、もしくはピントが全く合わずに苦戦したり...と、きっといろんな思いをしたかと思います。

今回は試合観戦の撮影時によくあるお悩みを元に、3つポイントをお伝えします!


2-1. どんなシーンを撮りたいか事前にイメージを膨らませる

一つ目。事前準備として、どんなシーンを撮りたいか事前にイメージを膨らませましょう。
なぜなら、「何を、どの場所から、どのタイミングで撮るか」を意識するだけで何に気をつけて撮るべきなのかが変わってくるからです。

例えば、
・選手のカッコ良いプレー
・試合前後のリラックスした選手の表情
・美味しいスタジアムグルメ
・会場の雰囲気
など...皆さんは何を撮影したいですか?
また、皆さんが試合を観戦する席から何が撮れそうですか?
例えば、サッカーの試合を観に行った時に応援している選手を試合中に撮りたいとします。

その場合、その選手がどのポジションの選手で、どんなプレーが得意で、どんな表情を抑えたいのか...「その選手がどんな動きするのか予想して先読みする」が大切になってきます!
・「ゴール決めた後の喜ぶ姿を撮影したい」と思えば、シュートシーンは自分の目で見て楽しみながら、ゴールが決まったら即座にカメラを構える
・フリーキックを蹴る前のゴールを狙っている表情を撮影したいと思えば、フリーキックになった瞬間カメラを構える
など、いつ撮影タイミングがくるか事前にイメージを膨らませておくと、撮りたい瞬間を逃さずに撮影ができます。

そして、撮影する場所、つまり観戦で座る席がどこなのかもとても大切な要素です。その席からその選手はどのように見えるのか、その選手が近づいてくるのはいつなのか、正面を向いた姿を見れるのはいつなのか...そういったことをイメージすることが大事です!


2-2. ズームはできるだけしない

続いて、撮影時のポイントで「ズームはできるだけしない」です。
理由は簡単、せっかく撮影した写真の画質が落ちてしまうことがあるからです。(良いカメラ・良いレンズや最新のスマホを使用するのであれば別です!)
撮影したい対象(=被写体)が小さく写ってしまうとしてもズームはおすすめしません。

そして、一つ目にお伝えしたように、事前にイメージを膨らませる際、座席についたらこの場所からズームをせず撮影できる画はどんなものがあるかイメージを膨らませると良さそうですね。
選手が小さくなってしまうようであれば、会場の臨場感を撮影することに意識を向けてみたり、自身の席から撮影できる選手に注目してみると、新たにファンになっちゃうかも。いつもと違う角度から試合を楽しめるかもしれないですね!

また、ズームせずに撮影できる席を購入するなど、事前にできる工夫もありそうです。
ズームができないからといって、本来行けないはずの前列にいったりせずに周りの観客の方に配慮いただきつつ、ぜひそのスタジアムなど会場のルールを守ったうえで撮影を楽しんでください!



2-3. 光を味方につけよう

最後3つ目も撮影時のポイント、「光を味方につけよう」です。
僕のおすすめは夕陽と、会場の照明を活かすことです。
まず、夕陽だと低い角度から、比較的柔らかい、暖かい色の光が入るので、夕焼けの空や、影になる部分も含めて撮影を楽しんでほしいなと思います。

また、会場の照明は太陽ほど光が強くないので、多少逆光になっても、綺麗に撮影ができます。照明を画角の中に一部でもいれると少しキラキラした見栄えの写真になったり、陰影がつくとカッコよくも見えるので、会場の照明を使うこともとてもおすすめです!

一方で、太陽の日が差している場所での撮影時は「逆光」に要注意です。被写体が暗くなったり、撮影した写真の色が自分の目で見ている色と変わってしまうこともあるからです。
順光のほうがきれいに撮れることが多いので、太陽の位置を確認しながら、どの位置ならキレイに撮れるか、映るか、良い角度を探してみましょう。
(※順光:被写体と太陽が向かい合う、逆光:被写体が太陽に背を向ける)

スタジアムグルメも順光で撮るほうが美味しそうに見えますよ。



3. さいごに

撮影のコツをお伝えしてきましたが、まずはぜひ試合を楽しんでください!
僕自身、仕事で撮影に行っても試合を楽しんでいます。やはり楽しむとその分良い写真が撮れると思います。楽しむ中で自分が良いと思った瞬間を撮ってみてください!

またSNSに投稿する際は、一瞬の1枚だけでなく、複数枚一緒に投稿ができるので、一枚一枚を組み合わせて、感情やストーリーが伝わるような構成を意識して投稿してみても良いかもしれないですね。もちろん1枚でどどーんと載せることも良いと思います。
まずはお手持ちのスマートフォンからスタートしてみて、撮影が楽しいなと思ってきたら良いカメラを買うと、簡単に「良い写真」が撮れてしまうと思います(笑)

ぜひ皆さんなりの、試合観戦時の撮影を楽しんでください!
素敵な思い出が残せることを願っています!

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