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能あるものには禄を与えよ、徳あるのもには地位を与えよ
前回は、価値観について私見たっぷりに述べました。(前回の記事↓)
今回は前回の続きとして、嬉しいことに従業員が経営者の予想以上に成長した際の、組織のマネジメント方法について書いていこうと思います。
結論から言うと、能あるものには禄を与えよ、徳あるのもには地位を与えよという、西郷隆盛の有名な言葉通りにしています。
初めて聞いた方がいるかもしれないので分かりやすく言うと、功績があった部下には報酬を与え、人徳がある部下には地位を与えよという意味です。
例えば営業会社の場合だと、売上成績の良い人材には高い給料を与え、周りが慕うような人間性のある人材は、組織マネジメントが必要な高いポジションを与えよということになりますね。
ただ営業の数字が良いから、営業能力が高いとからといって、経営者や上長の安直な考えで役職を与えても、組織をマネジメントできるかどうかは全く別の問題です。
例えば、売上成績は抜群に良いけれどエゴが強すぎる人や、お客さんの前など外面は良いので契約をとってくるが、裏では社内の悪口を言うような人狼みたいなタイプなど。
もしかしたら、過去に似たような人と関わりがあった方もいらっしゃるかも知れません。
このようなタイプの人間に役職を与えてしまうと、組織が内側から崩壊する可能性があるので、成績以外の人間性の見極めは会社にとっても非常に重要です。
極端な例に思えますが、実際過去に数回失敗を経験しています。
ただ人間性と言っても抽象的で、人それぞれに定義が変わってくると思うので、もし評価の軸がまだ定まっていない場合は、評価できる人間性の定義を言語化することから始めることをお勧めします。
ちなみに、人間性の評価といっても難しく考えなくていいと思っていて、自分の場合は、過去の失敗の経験から3つ簡単な判断基準を設けました。
⒈会社のルールを守っている
⒉社内の行動指針に沿って行動している
⒊他人への配慮ある行動が日頃からできているか
「何を当たり前の事を」と言った話ですが、特に起業して間もない会社や、組織拡大した直後に崩壊する会社は大体ここが甘かったりしますし、実際にここが原因で内部崩壊した組織も見てきました。
会社ごとにルールや行動指針は変わってくるので、それぞれの項目に沿って行動している人間を上に引き上げていくイメージですね。
このように身近で一緒に働くメンバーを選抜する際は、営業のスキルだけでなく心技体が揃っているかどうかの見定めが大事ですね。
特に普段からの立ち振る舞い、不義理をしない、他人への配慮、お客様への配慮、などはしっかりと見るようにしています。
営業成績だけでなく、このような心技体が揃って初めて価値観の教育やビジョンの共有、能力の底上げを行なっていきます。
ここの段階までくると、心のセットアップも整っているので、しっかりと膝を突き合わせて話し合っても大丈夫かと思います。
ただ1つ注意点としては、この入り口でのお互いの擦り合わせも非常に大切です。
今後事業が成長していくことで、実現したい企業と従業員同士のお互いの幸せの形、共有したいビジョン、価値観をしっかりとすり合わせしておかなければ、せっかく手間暇かけて育てたのに、これからと言うタイミングで離職されてしまう可能性があります。
せっかく育てた人間に重要な分岐点で、バンドメンバー同士の音楽性の違いみたいな理由で離職されると、せっかく3歩進んだのに2~3歩下がることにもなりかねません。
経営サイド側も、評価する人間をしっかりとスクリーニングが必要ですので、ぜひ参考にしてみてください。
前回と今回をまとめると、従業員や部下への価値観の上書きは、相手側の心のセットアップと姿勢が整って初めて機能するという事でした。
今回は以上です^ ^
今回も読んでいただきありがとうございました^ ^
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