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展覧会レポ イサムノグチ   発見の道@東京都美術館

東京都美術館@上野徒歩10分 ー20210829まで
大人1900円  大学生・専門学生1300円
高校生以下は無料‼︎ 
*予約推奨ですが、当日でも枠が空いていれば入れます。

音声ガイド@600円
ナビゲーター 日野聡さん(鬼滅の刃:煉獄役)
サウンドツアー@800円
サカナクション 山口一郎セレクトの音楽ガイド

◇展示の構成
B1 「あかり」のインスタレーションと金属彫刻
1F 石の彫刻とあかり 家具 遊具(今回はコロナ影響で触れられません)
2F   石の彫刻メイン(*撮影NGはここのみ)

 彫刻の下に白い石が敷いてあるのは、高松にある庭園美術館の美しい敷石の再現になります。展示方法からも、イサムノグチの考え方が反映されていて「感じて欲しい」「触れて欲しい」と個人の感性に任せる展示になっています。説明も壁に小さく書いているだけなので、私はサウンドツアーを借りて聴きながら、これは何を表現しているのかな?と想像しながら過ごしました。

イサムノグチ作品の楽しみ方
見つけて楽しむ
イサムノグチの石の彫刻の完成品には、「n.i」の刻印が刻まれています。刻まれていないものは「未完」になるのですが、今回は両方展示しているそうです。石に刻まれている刻印を探しながら進むのも楽しいですね。

買って楽しむ
「あかり」は、工業製品になるので、比較的安価に購入することができます。サカナクションの山口さんは、初めての一人暮らしの時「あかり」を買った事で、のっぺらぼうだった部屋が"秘密基地"のようになったと言ってました。展覧会入ってすぐの「あかり」のインスタレーションは圧巻で、付いたり消えたりするその空間が暖かなものになるのは、イサムノグチが好んだ、和紙と竹でできた提灯が作り出す柔らかな光が、心を癒すのかなと思います。ちなみにワタシが欲しいなと思ったものは、22,000円でした。

◇行って楽しむ
イサムノグチの彫刻は世界中に有ります。その中でも、私のオススメ&行きたい所はこの二つです。

オススメ
庭園美術館@香川県高松市
イサムノグチの死後、日本に来た時の住まい兼アトリエとして使用していた場所を美術館として開館。庭の石の配置は、イサムノグチが来るたびに、その美的感覚で配置替えをしていたそうなのですが、現在は、最後に帰った時のままになっているそうです。
http://www.isamunoguchi.or.jp/museum/museum.htm
石彫師 和泉さんと出会い日本来日時に過ごした高松家、お庭の一番眺めの良い場所に、石が配置されています。その中にイサムノグチ氏の遺骨の一部が分骨され、和泉さんの手によって収められたそうです。

行きたい所
庭園美術館@NYイサムノグチの81才の時に初めて作った美術館。

・モエレ沼公園@北海道札幌市

広々とした公園に遊べるモニュメント、この設計をしたイサムノグチは、人好き・子供好きだったのだなと感じます。

彼のことを知れば知るほど、興味深くミステリアスな人だと感じます。複雑な出自による孤独感や、両親の愛への渇望、才能も有り若い頃から評価されながらもリラックスできない精神。それでいて、人間への興味と愛情。まだまだ彼のことを知りたいし、彼の作ったものに触れに旅をしてみたいなと思いました。
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