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Youは何しに学校へ?

去年から先生の仕事を初めて半年ほど経ちました。いろんな生徒さんとコミュニケーションとレッスンを続けて来ましたが

「悩んでる部分を解決したはずだけど何かモヤッとする」

そんな感じでうまくコミュニケーションが進まない時がありました。

今日の授業で1つの応えを見つけた手応えがありました。
その瞬間授業で教える事が波打つように進める事ができたように感じ、
学生側からもなるほど!そういう事か!それが知りたかった!という声をよく聞くようになりました。

今回は自分用のメモとしても残す意味で書いてみます。

結論は:そもそもの大元を聞き出す事でした。



◆音楽学校に来る→音楽にどのくらい興味があるのか?

音楽に限らず、専門的な学校に行く理由は色々あると思います。

・学びたい事があるから
・やってみたいから
・友達が通ってるから

理由は色々、でもそもそも大元の話は意外と聞き出さないと出てこなかったりします。聞き出す質問として…では音楽を例に出すと、例えば

Q.「音楽にどのくらい興味がある?どれぐらい音楽が好き?」

この質問はド直球過ぎますけどw
でも大事な話なんです。

【どのくらい好き?】
これが学ぶ時のペースや内容の深度にも関わって来ます。

理由は次の内容も含めてお話しします。



◆どうしてそれを学ぶの?

一つ例を書いてみましょう。
1人の入学志望者がギターコースを受講したいと言ったとします。
その理由が「ギターの◯◯っていうアーティストが好きで憧れたから」だったとします。何かに憧れて音楽学校でギターを学ぶ。いいですね。

で、ギターを学ぶ目的は?

・ギター演奏できる自分になりたいのか
・そのアーティストのように曲を弾けるようになりたいのか
・プロレベルまでギターが弾けるようになりたいのか

パッと考えただけでこれだけ枝分かれします。実際掘り下げるともっと細かく分かれると思います。

そしてこの回答の数だけ、教える内容が変わるようなもんなんです。

なぜか?

ゴールの設定が全部別の方向に向くからです。


ここが曖昧だったからか以下のような事態が起こり、これが冒頭で話した「悩んでる部分を解決したはずだけど何かモヤッとする」の原因でした。

講師側「正しい情報、練習方法は教えているけど本人がなんとなくノリ気じゃない」
学生側「教えてもらえてるけど自分の学びたい事とどれぐらい関係があるのだろうか」

学生側の
この「自分の学びたい事とどれぐらい関係あるか」が超重要でした。

これと先ほどの【どのくらい好き?】という思いと結びつける事ができれば
学習も授業の進み具合も波打つように変わってきました。

結局ここが意思疎通できていないと以下の2つが噛み合わないまま授業が進み、モヤっとしたまま何となく進んで行く微妙な授業になってしまいます。
講師側は「学生の求めている事」
X
学生側は「教えて欲しい事」



◆大元=学生側の「何をしたいか、どうしたいのか」

結局学生はそれを学んで、どうしたいのか?
何をするのが目的で何を学びたいのか?

講師側に立って、マンツーマンで教えるという経験をして
学生の持つ「大元の目的」を理解し共有する事がどれほど大切なのか学びました。

講師も学生も人間です。話さないとわかりません。
だからアンケートや簡単なカウンセリングから探していきます。

・学びに来たのはどういう夢や理想があるのか?
・何を目的にそれを学ぼうとしているのか?
・夢や理想が学生側でもわからない状態か?
・そもそもどれぐらいの知識技術、実力なのか?

例えばDTMを学ぶのであれば以下のように色んな目的があります。
・作曲手段として学びに来ているのか
・技術としてエディットや詳細を学びたいのか
・EDMなどのトラックメイクをしたいのか
・そもそもDTMがどんなものか知りたくて学ぶのか

目的がバラバラであれば教える方もちょっと変わってきます。

ただ音楽の事を学びに来ているだけの純粋な学生の方がよっぽど少ないと思います。


◆今後の目標

僕が今教えているのはあくまでマンツーマンだからできる考え方や教え方なんだと思います。それも複数ある中の1つの考え方程度。

きっと複数人の学生を相手に何かを教える場合、基礎の部分を重点的に抑えた「全員が学んでも役立つような内容」を教えるのが一番現実的で簡単なんだろうと思います。

将来的にもし複数人を相手に教壇に立つ機会があったら
その時はじゃあどうすればいいんだろう?

「まだ自分はその部分をわかっていない」ということを頭の隅に置いておいて、何となく意識しながら今教えられる機会と環境に活かしていこうと思いました。

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