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忙しい外科医が実践するポジティブ論

ポジティブになりたいけど、ネガティブな思考が邪魔をしてしまうという方は多いのではないでしょうか。ここでは、ポジティブになりにくいメカニズムとその対策について紹介します。

ネガティブはなぜ起こる

なぜ世の中にはポジティブな人とネガティブな人がいるのでしょうか。そういった疑問を抱く方は多いのではないでしょうか。その答えは原始時代にさかのぼることで明らかになります。原始時代、人々は健康な大人に育ち、子孫を残すことは簡単ではありませんでした。そのことは、平均寿命などの推移をみるだけでも容易に理解できます。つまり、元々人類は病気や戦争などさまざまなリスクを常に負っていた歴史があり、リスクに対して敏感に反応し、それを回避する能力が求められていました。そのため、生き残った人はリスクに敏感な人、言い換えると本能的にネガティブな人と言えます。したがって、生き残った我々の祖先はネガティブな人が多く、リスクが軽減した現代においてもネガティブ思考が残ってしまったのでしょう。

ポジティブが有利に決まっている

先ほど述べたように、ネガティブは原始時代には有利な思考でした。しかしながら、現代においてはリスクが軽減されたため、ポジティブであっても安全に生活することができます。要するに、ポジティブで行動的な人は本能的に少数派であり、現代においては希少価値が高く有利という理論になります。そうは言っても簡単にポジティブになれたら苦労はありません。次の章で具体的な方法を紹介します。

言葉の力

人間の思考と言葉には強い結びつきがあります。ポジティブな言葉を発すれば思考はポジティブになり、ネガティブな言葉を発すれば思考もネガティブになります。意識的に、普段からネガティブな言葉はポジティブな言葉に言い換えましょう。例えば、「やばい」→「大丈夫、なんとかなる」であったり、「最悪や」→「まあ、いいや」に言い換えてみて下さい。日々の生活で使用する言葉は口癖になり、何度も繰り返し発言することで思考が変わっていきます。

周りの人を利用する

人は日ごろ周りにいる人の影響を強く受ける習性があります。自分の周りの人がポジティブであれば、自分もそれに影響されてポジティブになります。周りの人をポジティブにするには、自分が周りの人に話をするときは明るい話題を選んだり、相手を褒めたりすれば良いと思います。明るい話をする人には明るい話題を返そうと思いますし、褒めてくれる人には同じく褒めてあげたいと思ってしまいます。

ホルモンの力

ポジティブになるためには脳内の環境を整える必要があります。以前の記事でも紹介しておりますが、セロトニンは幸せホルモンと呼ばれており、安心をもたらせてくれます。セロトニンの減少はうつ病の原因となります。ネガティブな思考になっているときはこのセロトニンの働きが落ちている可能性があります。セロトニンの働きを強化することはポジティブな思考になりやすいとも言えます。セロトニンに関しては、以前の記事で詳しく説明しておりますので参考にして下さい。


体調を整える

身体の状態と精神状態は医学的に強い関係にあり、身体の状態が良いときはポジティブな思考が働きます。したがって、身体の状態を整えるための良質な睡眠や運動法はポジティブ思考には欠かせないと言えます。以前の記事を参考にすると分かりやすいと思います。


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