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最後の表情に全てが込められた映画 〜ピンク・クラウド〜【映画レビュー】

休日、ふと思い立ち映画館へと足を運びました。

東京は新宿のシネマカリテ。
僕の大好きな武蔵野館の姉妹館のようで、こちらもオシャン(趣きあるおしゃれ)な映画館。

少し前から気になっていた映画”ピンク・クラウド”を観ることにしました。

この映画はコロナ禍においてその設定やシナリオが大変話題になった作品でして、なぜかというと以下に簡単なあらすじを紹介しますね。

突如として現れたピンクの雲。
その雲に触れると十秒後には絶命してしまう。
雲の発生により人々は家から出られなくなり孤独や不安の中、隔離生活を虐げられるのだが……。

と、まるでコロナをテーマにしたような作品なのですが、シナリオは2017年に書かれ、撮影は2019年に行われたということで、全くの偶然、神のイタズラとも言える作品なのです。

さあ例の如く僕はハイボールを購入。
加えてピンク・クラウドのコラボクッキーを手にしていざ劇場内へと向かいます。

周りのお客さんへと迷惑をかけぬよう最小限のプシュッっと!をかましてハイボールをちびりちびり。
クッキーをひと齧り。
やや酸味を感じるベリー系のソフトクッキーが美味い。

さてさてストーリーのネタバレは出来ないので、僕が作品中1番良かった所を語りたいと思います。

それでもなんとなくネタバレ風になるかもしれませんので、気になる方、以下の内容は観劇してから読まれることをおすすめします。

ちなみにこの劇場は地下にあり途中、ピンク・クラウドのポップやら展示されています。
観劇後にこれらの写真を見るとまた色々と感じるものがあります。

さあ、前置きが長くなりましたが、僕が思うこの作品の1番の見どころを……。
それはヒロインが魅せる最後の表情です。
あの数秒足らずのシーン。
俳優が見せる機微な表情の変化、決してわかりやすい演技はしていません。
それが故にその後がどのようになるのか?
如何様に捉える事が出来るのです。

それは不幸な結末なのかもしれないし、もしかしたらと希望を見出すものなのかもしれません。

あの瞬間、あの演技にこの作品の全てが詰め込まれているのだと僕は感じるのです。

皆さんも気になるでしょう?
ぜひぜひ自身の目で見てみてはいかがでしょうか?

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