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【心を揺さぶられるとは】 2023年 月別作品振り返り

年末ですので、今年の作品振り返りもしてみよう。そうしよう。

今年も様々な作品に出会うことができました。心が疲れている時には、しばしの現実逃避を、心が元気な時には更なるエナジーを頂きました。

その中でも、私的に、一番心が動いた/衝撃だった/ガツンときた作品を月毎に振り返ってみたいと思います。

1月

「ピカソとその時代展」

おおっと、いきなり舞台でも映画でもないやーん!なチョイスですが、この月一番心がフルフルしたのがこちらだったのです。仕方ない。年初にパウル・クレーを心一杯チャージできたことで、その後を乗り切れたのは、間違いない。

2月

木ノ下歌舞伎「桜姫東文章」

「棒読み」ではない「棒読み」。「無感情」の「感情表現」。「表現」する「身体」。「無」だからこそ、人と人の間に流れる見えないエネルギー感が増幅していて、瞬きをすることができなかった。

こんな表現もあるんだ!という衝撃の体験だった。

3月

コパチンスカヤ!
音楽アクトだけで1つ選べと言われたら、間違いなくこれ。表現とは、なんて自由なんだろう、自分はなんて今、不自由な心持ちでいるんだろう、とまざまざと思い知らされた。
noteでも書いたけれど、この時めちゃめちゃメンタルが落ちていたのだけれど、肩を両手で掴まれて「目ぇ覚ませや、オラー!」と喝を入れられた感覚だった。

4月

三谷幸喜「笑の大学」

ずーーーーっと抱腹絶倒なのに、最後に号泣。私のメンタルどうしてくれるの。その後、WOWOWでも放映されていて、その時にも同じくらい笑って泣いた。再再演、希望。って、せめて戯曲を販売して欲しい…

5月

劇団イキウメ「人魂を届けに」

5月に1回、6月に1回見ているので、一応2回分を貼っておく。私の魂の値段って、すんごい安い気がする。

6月

「RRR」
公開は昨年だけれど、私が見たのは今年なので、入れてみました。今年見た海外映画の中ではダントツベスト!!!!「振り切る」って、ものすごいパワー!あのモブ撮影、どうやって撮ったんだろう… 何日かけたんだろう…

7月

「剣聖」
7月は、「兎、波を走る」映画「怪物」と超絶悩んだ!!!けれど、小劇場で、この2人で、濃密な会話劇で、歴史物で、というとんでもない体験をした。小劇場ならではの、客席全員の集中力からくる一体感も凄かった。

https://note.com/dotdotdot/n/ne56aaeed841e

8月

劇団おぼんろと悩んで、こちらに。チェーホフ作品に登場する人たちって、まじで他の人の言うこと聞いてないよね。そういう会話の部分はそのままなのに、演出でポップに現代的にできるのが衝撃的だった。ビニールプール!!!

https://note.com/dotdotdot/n/ndced7377d6f6

9月

劇団⭐︎新感線「天號星」
10月にも見ているので、2つ貼っとく。あんな殺陣を生で見せつけられたら、入れざるを得ません。自分は大道具なんだと思って見ていたこともいい思い出。繰り返しになりますが、早乙女兄弟は日本の宝

10月

バレエ「かぐや姫」
初生バレエ体験がこの作品で良かった!言葉がなくてもこんなに分かる!伝わる!笹林の衝撃は、今でも鮮やかに蘇ります。

11月

teamキーチェーン「ゆらりゆられ」
顔面崩壊度が、11月時点ではナンバーワンだった。でもそれは、12月に更新されることになる。

そして、「更新された」からもう1作選んでいいと、勝手にルールを捻じ曲げて、「善き人」も入れたい。この3人芝居も、衝撃的だった。ヒットラーを非難することは容易だけれど、あの時代に、あの状況に陥って、主人公と同じ過ちを繰り返さないと言えるのか。それを問う楔として、見てよかった。

12月

ミュージカル「The Little Big Things」

トトロも衝撃的だったけれど、顔面崩壊度合い的には圧倒的にこちら。心の揺さぶられ具合が半端なかった。未だにあの衝撃を噛み締めてる。


2023年は、舞台50本、映画館で見た映画9本(すくな!)、コンサート、ライブ6回、古典(文楽、歌舞伎、バレエ)5本で、計70本だった。映画が1桁なんて、1年で100本見ていた頃からは考えられないほど少ない。

その理由の1つは、映画は1日に2本でもフラットに見られるけれど、舞台は1日1本(ロンドンでの観劇行脚は除く)で心のキャパが一杯になることもある。舞台を見てしまうと、帰りに映画をもう1本、とはならないのだ。慣れの問題かも知れないけれど、現状は難しい。

そして今年心を揺さぶられた作品は、2人芝居とか、3人芝居とか、登場人物が少なめのものが多かった。会話に重点を置いていたのは、この辺りにも現れている。

来年も、いろんな作品に出会えますように。

明日は2023年最後の日(嘘だろ)

明日も良い日に。

言葉は言霊!あなたのサポートのおかげで、明日もコトバを紡いでいけます!明日も良い日に。どうぞよしなに。