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【人の思いとは】 劇団おぼんろ 「ゲマニョ幽霊」

大好きな劇団おぼんろの2023年冬公演は、劇団初の翻訳劇。しかも、呪法劇
内容は色々と他言無用の制約の誓約があるため、そこら辺は公式さんを参照して頂くとして。

何もなかった場所なんてない。どんな場所でも、必ず何がしか起きている。そこで告白した人がいたり、落とされたお財布が1人ポツネンと待っていたり、毎年タンポポが咲いていたりするのかも知れない。

いずれにしても、何もなかった場所がないってことは、どの場所にも、何がしかの思いが残されているということ。

人の思いには、大きな力がある。それが一人歩きしてしまうことも、ままあること。

自分の思いが、自分の思惑とは無関係に増殖、増幅してしまったら、その思いを再度集めて、受け止めて、一度お仕舞いにして空に返してあげるのも、きっと人のお役目なのだ。

呪いは、「のろい」とも読めるし、「まじない」とも読める。

その境目は、執着なのかも知れない。

執着を断ち切るのは、1人では難しい。執着だと気づくことすらも。

久々の、四方八方上下左右がプレイングエリアの、おぼんろスタイルの新作だった。廃工場に一歩入った時から、物語りは始まっていた。

場を共有するとは、人の思いがそれだけ集結するということだ。その思いの一片に、なれてよかった。

1月は試験公演。これを経ての、2月の本公演は、一体どんな進化を遂げるんだろう。とても楽しみ。

2023年芝居初めは、おぼんろさん。美術館初めに続き、幸先が良い。

明日も良い日に。

以下、note 始めてからの過去おぼんろ作品の感想集


末原さん作演の、一人芝居も、いつか再演して欲しい。


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