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どう生きるかは、自分しだい! 村上しいこさん最新作『ふでばこのくにの冒険 ぼくを取りもどすために』


『ふでばこのくにの冒険 ぼくを取りもどすために』(村上しいこ・作 岡本順・絵)

今回ご紹介するのは、村上しいこさん待望の新作『ふでばこのくにの冒険 ぼくを取りもどすために』です。



修人(しゅうと)は小学4年生。
ママが出ていってしまって、今はパパと2人暮らしです。
ママに会いたいけれど、パパを思うととても言い出すことができず……。心やさしかった修人ですが、学校ではすっかり乱暴なふるまいをするようになってしまいました。

修人はあるとき、3Dプリンターで自分そっくりのフィギュアをつくります。
そう、表紙に描かれているこのフィギュアこそ、物語の主人公なのです。

修人の涙をからだに受けたフィギュアは、意思をもって動き出します。
修人の筆箱の文房具たちに出会い、彼らから「ボーイ」という名前をもらいました。
えんぴつのピッツ、消しゴムのムー、コンパスのスー、えんぴつ削りのシャープなど、「ふでばこのくに」の住人は、とっても個性豊か。


そんな仲間といっしょに修人を近くで見ているうち、ボーイは修人がかかえる複雑な想いを知ることになります。

どうすれば修人のやさしさを取りもどせるのか。
修人の思いも宿した自分はいったいなにものなのか――。

ボーイはふでばこのくにの仲間たちと協力し、修人のため、ある作戦を決行することに……!


子どもは皆、身近な大人の「事情」と無関係ではいられません。
修人のように、自分の想いにふたをしてひとり苦しんでいる子もいるかもしれないのです。

「ふでばこのくに」の住人たちはいつも、あたたかく、ときにユーモラスに持ち主の子どもを見守り、応援しています。
そこには、作者の村上しいこさんから子どもたちへの「自分自身を大切に生きていってほしい」というエールがこめられているのです。

岡本順さんが描く「ふでばこのくに」の住人たち、そしてワクワクする冒険の世界もお楽しみください。

(村上しいこ・作 岡本順・絵)

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