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映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』を観た

ここがコンビ組んでスコセッシ作品出るの意外に初?ですか?

『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』を観た。

 私は『アイリッシュマン』に3度挑戦して、3度とも途中リタイアをした人間なんです……。ゆ……ゆるしてくれ〜! 余談だけど、『アイリッシュマン』は2時間ほど経過した辺りから、どの国でも視聴数がガクッと減るらしい。うんうん、みんな同じなんやな。とは言え、スコセッシ監督作品好きではあるので、本作は気合入れて劇場で鑑賞。上映時間は『アイリッシュマン』とほとんど変わらないものの、無事おしっこ漏らさず観られました。ホッ。

 感想は、さすがマーティン・スコセッシだぜ〜と言う感じ。久しぶりに骨太な映画を劇場で観られた。アクションやCGをメインとせず、ホンと役者の演技に重きを置いたストロングスタイルで、これだけの作品を撮れるのはマジでバケモノ。200分以上の作品で、少しも飽きさせないって超すごいことだ。120分以上の映画に対し「いや〜、もっと話をギュッとまとめるのも監督の技術だと思うよ〜」なんて偉そうに考える自分の性根を叩き直された気分。ホントすみません。オセージの黒い歴史をこれだけ重々しく描き切り、きちんと昇華させる映画愛には感服せざるを得ない。そして、何より役者陣の妙。ディカプリオ、デ・ニーロと言ったスコセッシ監督お気に入りの二大役者の快演が素晴らしい。ディカプリオはいつもの大物ワナビーの小悪党って感じではあるけど、デ・ニーロのクレヴァーでダークなジジイの気色悪さたるや。おぞましさにヘドが出そうになる(褒め言葉)。っつーか、この二人がタッグ組んでスコセッシ監督作品出るのって何気に初ですか? 教えて、詳しい人!

 そんな感じで、どこからどう見ても良作でした。しいて言うなら、やはりスコセッシ監督には歴史に残るレベルのド名作を求めてしまうな〜。まだまだ現役だと思うので、何とか頼んます!

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