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2023年記事まとめ&読書まとめ

 「月一ペースで、人間椅子の楽曲を題材にした短編小説を書き上げるぞ」と考えていたはずの今年始め。結局一編も書かなかった。昨年一昨年久しぶりに俳句に親しんだのと似た流れで、短歌に手を出してもいたが長続きしていない。

 読書メーターによるカウントによると、読了本は121冊。青空文庫での短編一本も一冊としてカウントされている。3日に1冊ペースで読書を続けていた。吉村昭のノンフィクション小説を皮切りに、ノンフィクション系の本を中心に読んでいた。大江健三郎作品の再読を一旦中断しているが、来年は再開するつもりでいる。

 2023年に読んで印象的だった本を羅列してみる。ノンフィクションを読みあさり続けていた時期に出会った、幻想/SF短編小説集、相川英輔「黄金蝶を追って」には救われた。

「メタメタな時代の曖昧な私の文学 (破滅派)」高橋文樹
「最初からやり直してください」宇野なずき
「白昼の死角」高木彬光
「真贋の森」松本清張
「クチュクチュバーン」吉村萬壱(再読)
「終わりなき不在」佐川恭一
「鯖」赤松利一
「絶滅の人類史 なぜ「私たち」が生き延びたのか」更科 功
「ドラガイ」田崎健太
「しかし世界はあなたではない」宇野なずき
「赤い人」吉村昭
「秋風記」太宰治
「箱庭の巡礼者たち」恒川光太郎
「化物園」恒川光太郎
「漂流」吉村昭
「マリアビートル」伊坂幸太郎
「AX(アックス)」伊坂幸太郎
「ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活」國友公司
「特撮と怪獣 わが造形美術 増補改訂版」成田亨
「小池一夫のキャラクター創造論」小池一夫
「黄金蝶を追って」相川英輔
「マンガで食えない人の壁 -プロがプロたる所以編-」NPO法人NEWVERY内 トキワ荘プロジェクト

 昨年の読んだ本まとめ記事


 投稿記事について。


 AIの描く未来像について「ジョン・ポール・ジョーンズが二回目の憂鬱に襲われる」と結論づけた記事が自分の中では印象に残っている。

 春ピリカグランプリに参加。「『指の綾子』考」が個人賞をいただく。

 これをきっかけに、投稿頻度が少なくなっていたnoteに復帰する流れに。
 
 夏、これまでは遠くで眺めているだけだった「シロクマ文芸部」に初参加。以後小説にこだわらず、毎週参加するように。同時に早寝早起き&早朝執筆、の習慣も身につく。

「千人伝」シリーズも再開。現在215人目まで。

 自分の記事だけではなく、何かを、誰かを紹介する記事も始めたいと思い、その手の記事も増やした。とはいってもまだ数は少ない。毎回トップ画像にスナップ写真を使わせていただいている、フォトグラファー・稲垣純也さんをまず紹介した。

 漫画と小説の投稿サイト「新都社」で連載200回を越えた「音楽小説集」のデータベースも作ってみた。こちらはまだまだ途中。連載自体はもう書ききった感もあるので、ペースを落とすか中断するかを考えている。

「シロクマ文芸部」参加作では、単発終了の短編だけではなく、シリーズ化したものも生まれた。筒井と小松という文芸部員が暴走する「文芸部シリーズ」、子どもとの怪獣人形遊びを題材とした「怪獣詩集」シリーズ、「音楽小説集」を随筆集へと変換した「音楽随筆集」をシリーズ化して、ぼちぼちと書き続けている。その中でも、伊坂幸太郎の殺し屋シリーズを読んだ直後に勢いで書いた「殺され屋」シリーズが、なんだかんだで6編を数えるまでに成長し、全ていぬいゆうたさんによる朗読もしていただいている。


 執筆の習慣がついたとともに、現在諸事情あり疲弊&破綻した我が家の経済のことも考え、有料記事にも挑戦するかと考え中。これまで書いているものを有料化するのではなく、渾身の一編や創作論を3000文字で仕上げ、半分は無料で後悔するなどの形にするなどして。唯一の公募投稿先であった「阿波しらさぎ文学賞」が選考委員交代のゴタゴタで賞そのものが消滅してしまったことも影響している。

 どのような形であれどのような内容であれ、発表しなくても何かしら書き続けてはいるので、今後もお目にかかることになるかと思われます。読んでくださった方、ありがとうございます。来年もよろしくお願いいたします。

(了)


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