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アラン・ウォーカーを歌う娘を見て思う内発的動機と外発的動機

アラン・ウォーカー(Alan Walker)はノルウェーの音楽プロデューサー。少年時代から楽曲作成を始め、15歳のときにYouTubeで発表した「Fade」が世界中でヒットし、後に女性ボーカルをくわえたバージョン「Faded」は今や再生回数31億回を超えている(2021年8月現在)。

「Faded」


娘が好んで見ているシリーズものの動画で、アラン・ウォーカーの楽曲が多く使われており、私も知っていた「Faded」が聴こえてきた。そして英語の歌詞を娘は難なく口ずさんでいた。一緒に歌うと娘が私に聞いてきた。

「パパも知ってるの?」
「アラン・ウォーカーって人の曲だよ。他にもいろいろ聴く?」

Spotifyでアラン・ウォーカーを再生して聴かせると、中でも「Lily」がお気に入りらしく、他のどの曲よりも嬉しそうに反応して歌っている。

「Lily」


留守番の際にも「アレクサでアラン・ウォーカー流しといて」と言い出すまでになった。


そこでふと、最近読んだある記事を思い出した。

【人が動く理由①】内発的動機と外発的動機


以前娘が米津玄師「Lemon」を歌っていた時に、歌詞を印刷して渡したことがある。漢字も歌詞も覚えられて一石二鳥、と思ったが、全然見てくれなかった。
自然と興味を持って口ずさんでいた曲に、父親が余計な手出しをしてしまった例だ。「want to」「have to」に置き換えてしまったのかもしれない。

アラン・ウォーカーの例は少し違う。
父親が流していた曲のうちの一つを気に入ったのではなく、自発的に好きになった曲をたまたま父親も知っていた。より多く聴く機会を与えられた。自分の「好き」を肯定し、理解してくれた、そう感じてくれたのではないか。

かといってあまり聴かせ過ぎても、好きなものまで嫌いになってしまいかねない、とほどほどのところで止めても、鼻歌で口ずさんでいた。

これを勉強の方に、などと多くは望まない方がいいだろう。
娘の興味と父親の与えられることの出来るものがたまたま一致した、そんなくらいに考えた方がいい。
そういうものをこれからも少しずつ増やしていけたら。
私が多くの歌に救われてきたように、娘を救える歌を増やしていけたら。


※ちなみに「Lily」の前の娘のお気に入りは、

人間椅子「杜子春」



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