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耳鳴り潰し102

 夕方暑さが少し落ち着いてきたので、息子と公園へ。明日の学校のプールも、暑さ指標が高すぎるとかで中止の連絡が入った。息子はカナちゃんと会えない寂しさを募らせている。しかし公園にカナちゃんの姿はなかった。

 巨大滑り台に登る道はスロープと、岩の斜面に突起と手すりがついた方がある。息子は斜面の方から登り、私にもついてこいと促す。斜面の途中で小さなイモムシを発見。登っても仕方のない斜面を登り続けている。息子に知らせて眺めていると、斜面に対して縦向きの姿勢を取っていると登れるが、横向きになるとイモムシは転がってしまう。登っては転がり、登っては転がり、とうとう勢いが止まらなくなって地面にまで落ちてしまった。私たちも地面に降りて観察を続けると、斜面とは反対側に向かって歩き始めた。
「そっちでええで! もう登ったらあかんで!」と息子がイモムシに声をかける。

 ハリガネムシに寄生されたカマキリが、わざと鳥に食べられるために高みを目指すように、イモムシも何かに寄生されていたのかもしれない。やたらに腹が白かったし。

 砂場で遊んでいた幼女がパパさんと作っていた砂の山、よく見ると山の側面にびっしりとセミの抜け殻が。途中でセミの抜け殻を集めに行ったパパさんが、片手に山盛りの抜け殻を乗せて帰ってきていた。山の写真を撮らせてもらったが、今見ると絵面の破壊力が物凄いので、ここに貼るのは控えさせていただく。

 曇っていたからマシだった暑さが、晴れ間が見えて暑さが厳しくなってきたので、小一時間で退散。遊び的には物足りないが、短い時間でいろいろ見れたのでよしとする。

 洗い物の最中にハイロウズを聴いて、その流れで音楽を流し続けながら息子とマイクラをしていたら、「Too Late To Die」を息子が口ずさみ始めた。

「ホリミヤpiece(シーズン2)」の終わりが見えてきたので、「次何を見るか会議」。私は「ぼっち・ざ・ろっく!」。娘からは「桜蘭高校ホスト部」「ハイキュー!」の提案。各々が各アニメの説明をする。私はあまり内容を知らないので「女子高生がバンドを組む話」とふんわりとしか説明できない。一方、既に数話触れているらしい娘は具体的な内容のプレゼンを行う。結果息子による「ハイキュー見たい」という決定により、ハイキュー視聴が始まった。

 運動部部活の悪い側面しか見てこなかった私にとって、「ハイキュー!」はジャンプ定期購読時代にも読むのを避けていた作品だったので複雑な気持ちになる。が、子どもたちの見たいという想いを無理に遮るほどではない。アニメの出来もいいし、息子が心動かされて涙ぐむ場面もあった。

 私個人としては、小学生の頃の地域のサッカークラブ、中学時代の兄のバレー部での活躍、私の中学時代のバスケ部での活動と、それら全てにいい思い出がない。大阪府の代表選抜に入った兄は、そこでのしごきで鼓膜を破られた。私の入ったバスケ部では、顧問と先輩の厳しさに耐えられず、私の学年の私以外の全員が夏休みに辞めた。小学生時代のサッカーについては、兄の付き添い程度のものであり、私はサッカーに対する情熱を全く持っていなかった。それらの日々は全ていらなかったと私は思っている。

 noteを始めた初期に書いた記事で、今でもアクセスが続いているものがある。
「体育館の端から端までビンタされ続けた先輩の話(部活全員参加について)」

 酷い顧問や先輩にあたって無駄に時間を過ごすとか、最悪後遺症の残る怪我や死に繋がるくらいなら、運動部系の部活に興味を示してくれるなよ、と親としては思ってしまう。

 最近こういう記事を読んだ。
「中学の時の部活の厳しさが本当に異常だった話」

 厳しすぎる顧問が、他校の見学の際に熱中症による死者が出るのを目の当たりにして、一日だけ考えを改めた話。こういうことに自分の子どもたちが巻き込まれたらと考えると、苦しくなる。

「ハイキュー!」は面白い。それは分かってる。私が運動系の部活が嫌いなだけだ。まあ運動は苦手な子らなので、「バレーやりたい!」と言い出すとは思えないけれど。


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