恒川光太郎「金色機械」
おそらくは地球外から来た一族の持ち物であった「金色様」という、「なんでも記憶出来てものすごく強くて声色も変えられて、ちょっぴりお茶目」な機械と、その周辺の歴史。舞台は主に江戸時代中期。山賊、女郎、同心、流民の子など数多くの登場人物の人生が混ざり合い、終幕へと向かっていく物語。書見台を利用しての読書は物語世界への没入率が凄まじく、子供らの嬌声とテレビの音とが響く中でも、問題なく小説の世界観にどっぷりと浸かり、隙間時間ながら445ページを二日で読み終えた。テレビでは録画した「ス