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2022年5月の記事一覧

今村夏子「星の子」

そもそも今村夏子を読むきっかけとなったのは、しばらく前に見たTwitterのタイムラインだった…

泥辺五郎
2年前
9

今村夏子「むらさきのスカートの女」

ミイラ取りがミイラになる話ではなくて、ミイラは実はミイラではなくて、ミイラ取りは最初から…

泥辺五郎
2年前
3

小島信夫「抱擁家族」(再読本)

初めて読んだ時の状況はよく覚えているのに、内容のほとんどが記憶にない。主人公の妻がアメリ…

泥辺五郎
2年前
4

今村夏子「父と私の桜尾通り商店街」

慣れない親類の子守りを任されたら失態を犯し、精神的致命傷を負う「白いセーター」。 自分の…

泥辺五郎
2年前
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今村夏子「こちらあみ子」

引き続き今村夏子。何故か作者名をきちんと覚えられず、家村明子とか岩村とか違う名前が浮かん…

泥辺五郎
2年前
9

今村夏子「あひる」

初めての今村夏子。 あひるを飼い始めたら近所の小学生が家の庭に来るようになった。あひると…

泥辺五郎
2年前
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村田沙耶香「変半身」

表題作「変半身(かわりみ)」は、劇作家の松井周が原案で、舞台化もされている。 閉鎖的な島で行われている伝統的な祭りから逃げ出そうとする中学生たちの話から始まる。 祭りでは選ばれた人間しか参加出来ない秘祭「モドリ」があり、強制参加させられる新たな十四歳の少年少女は、男は袋叩きにあい、女は犯される。 しかし主人公たちが秘祭をぶっ潰すために画策した結果、秘祭がその形になったのは割と最近の話で、エロ漫画での「秘祭シチュエーション」ブームに乗っかって、自分たちも美味しい目を見ようとし

吉村萬壱「死者にこそふさわしいその場所」

短編連作集。 「苦悩プレイ」 「美しい二人」 「堆肥男」 「絶起女と精神病苑エッキス」 「カ…

泥辺五郎
2年前
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野坂昭如「砂絵呪縛後日怪談」(再読本)

えげつない話だらけの短編集。 奥付を見ると昭和49年発行初版。講談社文庫。定価は240円。古本…

泥辺五郎
2年前
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伊東潤「横浜1963」

時代小説以外で初めての伊東潤作品。 舞台となる横浜で作者は生まれ育ち、現在も住み続けてい…

泥辺五郎
2年前
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