見出し画像

将来はないかもしれない、、、。

「すい臓に影がみえます」
毎年わけあって、肝臓のエコーを撮っている。今回その検診の際、みつかったのだ。
病気になってはじめて気付く、自分の健康のこと。そしてそれによって生じる、家族への影響。今回は自分の衝撃ニュースに感じたもの、体験をお話させてください。

当たり前の毎日

お医者様から電話が鳴った。いつものエコーと血液検査の結果を聞くためだ。肝臓の方は、ここ5年間検査をしている。「これからは3年に1回でも大丈夫かもしれない、心配することではないよ」とお医者様から言われて、受けた検査だった。

「すい臓に影がみえます」そう言われたのだ。
「とっても小さいし、今は心配しないで、とりあえず、CTスキャンを取りましょう」と。もちろん、お医者様だもの、焦らないような言葉がけもしてくれた。
実際、英語で「Pancreas」と言われたので、ピンとせず「OK」と言って電話を切った。すぐさま調べる。「Pancreas、すい臓か」
頭に浮かんだのは「沈黙の臓器」今現在、自覚症状はない、でも、、、。

場所が場所だけに調べてしまった。今の情報社会、簡単になんでも調べられる。それはいいことなのか? 調べれば調べるほど、怖くなった。そして思った。「わたしに将来はあるのだろうか?」
当たり前の毎日がここで崩れた。

将来なにをしたい?

将来は日本半分、オーストラリア半分で生活したいな。日本全国まわってみたい。海外も行きたいところたくさんあるな。子ども達が独立したら、それぞれの家に遊びに行こう。孫達も面倒みるのかな? 自分の絵本も描きたい。シリーズものでたくさん出版したい。夢や期待が膨らんで、いろいろ想像していた。

「将来」もしかして、将来はないかもしれない。やりたいことはここ数年ではできない。足りなさすぎ、、、。

わたしがいなくなったら、子ども達はどうなるのか? 旦那は仕事しながら面倒みれるのか? 精神不安定にならず、支え合って生活できるのか? 元気に成長していってくれるか?

わたしは他界した父母のもとへ行けるのでそれ自体は怖くない。それよりもわたしはもう少し子ども達の成長をみたい。せめて成人するまでは、できたら孫の顔もみたい。だから時間がほしい。

とにかく

考えれば考えるほど、気分が下がっていく。
とにかく、今日明日でどうなることでもない。とりあえず、お医者様に言われたように、CTスキャンを取りに行く。
結果は、「やはり、見える」次は専門医へ。今度はMRIを受けることに。
12時間の断食後、壮大なマシンの中で説明を受ける。白いトンネルに寝ながら入ったあとはヘッドフォンの声に合わせ、呼吸する。腕には注射器でチューブとつながっている。検査は20分も続いた。先生にとっては毎日のことだけど、本当に大きい検査なんだと感じつつ、不安もよぎった。

現在、また新たにした血液検査とともに、結果待ち。

これから先、専門医、MRI、内視鏡検査を定期的に受けることになる。毎回お金も数万ずつ消えていく。それでも今回専門医と話して感じたこと、、、。

わたしは、、、

今回、判明したこと。いよいよわたしの番。同世代の知り合い、友達、大きな病気を体験している人もいる。亡くなった友も。
50過ぎまで健康でいられたこと、感謝にすぎない。

わたしはとってもラッキーなのだと思った。今回判明しなければ、今まで通り、寝不足を続け、食べ物にこだわらず、自分の身体をいじめてた。
この先、わたしの体の中で起きていることがどう変化するかわからない。
でもチャンスをいただいた気がする。それがいい方向に変化するように、これからの生き方を変えればいいのだ。

世の中、そのチャンスをもらえない人もたくさんいる。わたしはやるべきことをやっていかなくちゃ。
「感謝」「ありがとう」チャンスを無駄にしないように。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?