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経済成長の秘訣?!

3月3日付の毎日新聞に、徳島市長の内藤佐和子さんの記事が掲載されていた。
3月3日はひな祭り、8日は国際女性デーだからだろうか?それとも、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の元会長、森喜朗氏の発言の影響からだろうか?最近、女性差別やジェンダー平等に関する記事が増えてきているように感じる。

そんな中、今日の内藤さんのインタビュー記事の内容には、正直驚いてしまった。彼女が市長選を戦っている最中、支援者の男性から次のような助言をされたそうだ。
「有権者と握手する時、有権者の手を自分の胸に持っていったら票になる。そういうことをやっている女性政治家はいる」と。
嘘でしょ?!本当にそんな人、いるの?!と、目を(耳を?)疑ってしまった。
もちろん、彼女はその助言を断った。

また、2019年の参院選への出馬を打診された時、「国会で寝ていてるだけでもいいから出ないか」とも言われたそうだ。女性蔑視極まりない発言だと思うけれど、僕たちの日常でもそういう事例は枚挙にいとまがないと思う。
こういう政治に対する真摯な姿勢の欠如が政治を腐敗させ、政治への無関心や諦めを生み出す要因なのかもしれないと、強く感じさせられた。
選挙に勝つことは、政治家として国民の希望を実現させるために必要不可欠なプロセスだけど、でも、勝つためにはどんな手段でもいいのか?と思ってしまう。
「選挙に勝てば、あとは寝ててもいい」という発言も、政治家として果たす役割や使命などどうでもよく、政党の頭数を増やすことが目的としか思えない発言だと思う。数の論理を最優先にするような考え方こそが、少数者の意見を蔑ろにする姿勢と、対の関係にあるのかもしれないと思うわけです。

数の論理と言えば、都道府県を含む全国の1,788の自治体のトップについて、毎日新聞が集計したデータによると、女性首長はわずか2%の36人で、その中でも知事はこれまで7人しか就任しておらず、現職は東京都の小池百合子氏と山形県の吉村美栄子氏の二人のみ。これでは日本が男女格差の指標となる「ジェンダーギャップ指数」(世界経済フォーラム発表)が、153カ国中121位という大変残念な結果になってしまうだろう。
指導的立場の女性を2020年までに3割にするという政府の目標も実現されないわけだと、暗澹たる気持ちになってしまった。

これまで1000社以上の企業を支援してきた僕の経験からいっても、明らかに女性社員の「優秀さ率」の方が高いと思うわけですが、女性を生かすことができている会社は、中々増えない。

経済対策、成長戦略と声高に叫ぶよりも、女性リーダーを3割と言わず5割6割と激増させた方が、経済成長のスピードは加速するのではないかと思うのは、僕だけだろうか?

家庭でも仕事でも、女性が輝いている方がいいのにな、と僕は思うわけです。

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