🟩 中国企業と組むローム
正海集団とローム、SiCパワーモジュール事業に関する合弁会社の設立
🟩中国モジュール企業と組むローム
京都を拠点とする半導体企業ロームは、中国のパワーモジュール企業の、正海集団(Zhenghai Group)と上海で合弁会社を設立すると発表しました。合弁会社は「上海海姆希科半導体有限公司/ HAIMOSIC (SHANGHAI) CO.,LTD.」という名称で、ロームは20%を出資します。HAIMOSICはSiCパワーコンポーネントを使用したパワーモジュールの開発、設計、製造、販売を行います。
HAIMOSICは上海の閔行(びんこう)区に設立され、120人従業員を雇用する予定です。
まずはEVがターゲット
HAIMOSICの最初の製品は最終顧客はEV(電気自動車)となります。中国の大手企業からすでに受注しているようです。2022年から日本のロームに小ロットの生産ラインを設置し、2023年から上海の閔行工場で量産を開始する計画です。EV以外の分野は、市場のニーズに応じて計画するという。
🟩ロームは中国企業と多角的に提携
ロームが製造するSiC半導体は、世界シェアの約10%~20%を占めています。またSiCウェハー基板製造のサイクリスタルを傘下に持ち、ウェハーからモジュールまで垂直統合型の開発ができる点がロームの強みです。
最近ロームは中国企業との提携や、優先サプライヤーに認定を公表しています。SiC製品の様々なレベルで多角的に連携しています。
ロームの中国企業提携
モジュール :正海集団(Zhenghai Group)
Tier1 :聯合汽車電子(UAES)
EV(OEM) :吉利(Geely)
🟩まとめ
ロームはSiCシェア拡大のため、中国企業と様々なレベルで提携している
ロームはEV急速にシフトする中国を取り込む戦略です。中国のスピード感に置き去りにされないように、しっかり開発を進めてほしい。開発の成果を日本企業との開発にも活かせれば、日本のEVシフト進みやすくなります。
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